日本博物館協会「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」新旧対照表

日本博物館協会の「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が改定されましたので、新旧対照表を置いておきます(項目3〜6のみ)。変更がある項目のみ記載しています。

博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(2020年9月18日改訂版)

博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(2020年5月25日版)

   

(9/18版

(5/25版
3. 感染防止のための基本的な考え方   施設管理者及び公演主催者は 施設管理者は
4. リスク評価   (改定箇所なし) (改定箇所なし)
5. 展覧会(常設展示・屋外での展示を含む。)の実施に際して講ずるべき具体的な対策 ①総論 大声での歓声・声援等がないことを前提としうる場合は、密が発生しない程度の間隔(最低限人と人が接触しない程度の間隔)を確保することが前提。 提言に基づく感染拡大防止策を徹底することが重要であり、例えば、人との接触を避け、対人距離を確保(できるだけ2mを目安に)することが前提。
    博物館は、リスク評価の結果を踏まえ、施設が所在する都道府県の知事からの要請等に留意し、館内外における過密解消、感染拡大防止に向けて必要な対応を取ることが求められる。 特定警戒都道府県内にある博物館は、リスク評価の結果を踏まえ、施設が所在する都道府県の知事からの要請等に留意し、一層の館内外における過密解消、感染拡大防止に向けて必要な対応を取ることが求められる。例えば、より厳しい入場規制の実施、完全予約制の導入等の検討などが考えられる。
  ②来館者の安全確保のために実施すること 平熱と比べて高い発熱がある場合 37.5℃以上の発熱があった場合
    サーモグラフィ等による来館者に対する検温を実施し、平熱と比べて高い発熱がある場合は入館をお断りするなど、有症状者の入場を確実に防止する措置を講じる。入場時の検温、有症状を理由に入場できなかった際の払い戻し措置等により有症状者の入場を確実に防止する措置を講じる。 サーモグラフィ等による来館者に対する検温を実施し、一定値以上の発熱がある場合は入館をお断りすることも有効。
    ・感染者が発生した際には来館者への注意喚起を行える体制を講ずる必要がある(ホームベージ上での感染者発生事実の周知、来館者自身が来館日時を記録することを促す、入口・会場内での掲示等により接触確認アプリ(COCOA)や各地域の通知サービスのダウンロードを促す等)。 ・感染者が発生した際には来館者への注意喚起を行える体制を講ずる必要がある(ホームページ上での感染者発生事実の周知・来館者自身が来館日時を記録することを促す等)。なお、来館者の氏名及び緊急連絡先を記載した名簿を作成することも考えられるが、その場合、来館者に対して、こうした情報が必要に応じて保健所等の公的機関へ提供され得ることを事前に周知するなど、個人情報を適切に取り扱うことが求められる。
    チケットシステム等の活用により、来館者の氏名及び緊急連絡先の把握に努める。入館時に名簿を作成する場合は、来館者に対して、こうした情報が必要に応じて保健所等の公的機関へ提供され得ることを事前に周知するなど、個人情報を適切に取り扱うことが求められる。 (前項から分離独立)
    ・咳エチケット、マスクの常時着用、こまめな手洗い・手指の消毒を要請する。消毒液は、当該場所に最適なものを用いることとし、不足が生じないよう定期的な点検が必要(以下、消毒に関する記載において同じ。)。マスクは、持参していない来館者に対して施設管理者により配布、販売するなどにより、着用を徹底する措置を講じる。 ・咳エチケット、マスク着用、手洗い・手指の消毒を要請する。消毒液は、当該場所に最適なものを用いることとし、不足が生じないよう定期的な点検が必要(以下、消毒に関する記載において同じ。)。
    大声を出すものがいた場合、個別に注意等を行う。 (新規立項)
  ③従事者の安全確保のために実施すること ・従事者に対して定期的な検温を促し、特に平熱と比べて高い発熱がある場合は、必要に応じて医療機関、保健所等の受診を促すとともに、診断結果を館内で記録する。 ・従事者に対して定期的な検温を促し、特に37.5℃以上の熱が記録された場合は、必要に応じて医療機関、保健所等の受診を促すとともに、診断結果を館内で記録する。
    ・マスクの常時着用、咳をするときには腕で口を覆う(咳エチケット)、手洗い・手指の消毒を徹底して実施する。 咳エチケット、マスクの着用、手洗い・手指の消毒を徹底して実施する。
  ④展覧会の実施に当たって特に留意すべきこと ・フロアマーカー等の設置等の工夫を行い、来館者同士の密が発生しない程度の間隔(最低限人と人が接触しない程度の間隔)を確保する ・フロアマーカー等の設置等の工夫を行い、来館者同士の距離を確保する(最低1m(できるだけ2mを目安に))
    ・展覧会の実施に際した飲食物の提供は行わない(休憩スペースに自動販売機等を設置して飲料を提供するような場合を除く) ・展覧会の実施に際した飲食物の提供は行わない。
  ⑤施設管理ア)館内 ・展示室の入口等に行列が生じる場合、マーカーの設置等により十分な間隔(最低1m)を空けた整列を促す等、人が密集しないよう工夫を行う。 ・展示室の入口等に行列が生じる場合、最低1m(できるだけ2mを目安に)の間隔を空けた整列を促す等、人が密集しないよう工夫を行う。
  イ)窓口 ・チケット窓口に行列ができる場合は、マーカーの設置等により十分な間隔(最低1m)を空けた整列を促す等、人が密集しないように工夫する。 ・チケット窓口に行列ができる場合は、最低1m(できるだけ2mを目安に)の間隔を空けた整列を促す等、人が密集しないように工夫する。
  ウ)ロビー、休憩スペース 飲食を認める場合、家族等の同一グループと他のグループとの間に、十分な間隔(最低1m)を開けるよう案内する。それが困難な場合、パーティションの設置等により同等の効果を有する措置を行う。 (新規立項)
    飲食用に感染防止策を行ったエリア以外での飲食を制限する。 (新規立項)
  エ)トイレ ・(トイレの混雑が予想される場合、)マーカーの設置等により十分な間隔(最低1m)を空けた整列を促す。 ・(トイレの混雑が予想される場合、)最低1m(できるだけ2mを目安に)の間隔を空けた整列を促す。
  オ)レストラン、カフェテリア、ミュージアムショップ等 ・飲食物を提供する場合、家族等の一集団と他の集団との距離が十分な間隔(概ね1m以上)となるよう座席を配置するよう、各店舗において席の位置を工夫する。 ・飲食物を提供する場合、家族等の一集団と他の集団との距離が概ね2m以上となるよう座席を配置するよう、各店舗において席の位置を工夫する。
    ・飲食施設に関わる従業員は、体調管理、マスクの原則常時着用及び手指消毒を徹底し、飲食施設の来館者も手指消毒を行ってから入場する。 ・飲食施設に関わる従業員は、体調管理、マスクの着用及び手指消毒を徹底し、飲食施設の利用者も手指消毒を行ってから入場する。
6. 広報・周知  

・従事者及び来館者に対して、以下について周知する。

-健康状態等による来館自粛の徹底(平熱と比べて高い発熱、咳・咽頭痛などの症状がある場合。さらに、発熱の他に、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐がある場合も来館の自粛を要請する。)

・従事者及び来館者に対して、以下について周知する。

-健康状態等による来館自粛の徹底(37.5℃以上の発熱、咳・咽頭痛などの症状がある場合。さらに、発熱の他に、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐がある場合も来館の自粛を要請する。)"

    ガイドラインに従った取組を行う旨を施設のWEBサイト等で公表する。 (新規立項)

COVID-19に関連したミュージアムの対応について(各国の事例など)

 COVID-19に関連したミュージアムの対応のうち、文化施設の消毒、ロックダウン下でのコレクション管理のあり方、活動再開に向けた対策等についての日本語での公開情報が乏しいため、海外の事例を含めて私自身にとって参考になりそうなものをいくつかピックアップし、メモ程度に拙訳を付しました。誤訳等ありましたらご指摘ください。

 参考にされる場合は必ずリンク先の原文にあたり、最新の情報であるかを確認してください(海外の事例は、日本のミュージアム関係法令等と整合性が取れないケースも多々あろうかと思います)。

※最終更新:2020/5/14

日本

日本博物館協会

  1. はじめに
  2. ガイドラインの位置付け
  3. 感染防止のための基本的な考え方
  4. リスク評価
    接触感染のリスク評価
    飛沫感染のリスク評価
    集客施設としてのリスク評価
    ④地域における感染状況のリスク評価
  5. 展覧会(常設展示・屋外での展示を含む。)の実施に際して講ずるべき具体的な対策
    ①総論
    ②来館者の安全確保のために実施すること
    ③従事者の安全確保のために実施すること
    ④展覧会の実施に当たって特に留意すべきこと
    ⑤施設管理
     ア)館内
     イ)窓口
     ウ)ロビー、休憩スペース
     エ)トイレ
     オ)レストラン、カフェテリア、ミュージアムショップ等
    ⑥広報・周知
  6. 博物館における公演等の開催に際して、公演主催者が講ずるべき具体的対策
     ア)公演等前
     イ)公演等当日

新型コロナウイルス感染症対策本部

三 新型コロナウイルス感染症対策の実施に関する重要事項

(3)まん延防止

3)施設の使用制限等

①特定警戒都道府県は、法第24条第9項及び法第45条第2項等に基づき、感染の拡大につながるおそれのある施設の使用制限の要請等を行うものとする。...

 なお、施設の使用制限の要請等を検討するにあたっては、これまでの対策に係る施設の種別ごとの効果やリスクの態様、対策が長く続くことによる社会経済や住民の生活・健康等への影響について留意し、地域におけるまん延状況等に応じて、各都道府県知事が適切に判断するものとする。例えば、博物館、美術館、図書館などについては、住民の健康的な生活を維持するため、感染リスクも踏まえた上で、人が密集しないことなど感染防止策を講じることを前提に開放することなどが考えられる。また、屋外公園を閉鎖している場合にも、同様に対応していくことが考えられる。

 また、特定警戒都道府県は、特定の施設等に人が集中するおそれがあるときは、当該施設に対して入場者の制限等の適切な対応を求めることとする。

②特定警戒都道府県以外の特定都道府県は、法第24条第9項等に基づく施設の使用制限の要請等については、感染拡大の防止及び社会経済活動の維持の観点から、地域の実情に応じて判断を行うものとする。その際、クラスター発生の状況が一定程度、明らかになった中で、現にクラスターが多数発生しているような施設や、「三つの密」のある施設については、地域の感染状況等を踏まえ、施設の使用制限の要請等を行うことを検討する。一方で、クラスターの発生が見られない施設については、「入場者の制限や誘導」「手洗いの徹底や手指の消毒設備の設置」「マスクの着用」等の要請を行うことを含め、「三つの密」を徹底的に避けること、室内の換気や人と人との距離を適切にとることなどをはじめとして基本的な感染対策の徹底等を行うことについて施設管理者に対して強く働きかけを行うものとする。...

文化庁

国際組織

ICOM

美術手帖の紹介記事です。「美術館を再開する前に。ICOM(国際博物館会議)が新型コロナの基本対策を公開

3. Viruses deteriorate relatively quickly on surfaces, but can remain active up to 72 hours and different surfaces cause different rates of virus deterioration.

ウイルスは物の表面では比較的早く不活性化しますが、最大で72時間まで活性を維持することがあり、また表面の違いによってウイルスの不活性化速度は異なります。

6. In the case of documented infections, quarantine the relevant area(s) for at least two weeks or until access is safe.

感染発生が報告された場合は、少なくとも2週間、もしくは安全にアクセスできるようになるまで、関係するエリアを隔離してください。

→全国科学博物館協議会のウェブサイトに事務局による仮訳が掲載されていました(すばらしい!)。「新型コロナウイルス感染拡大防止にかかる関連情報について | 全国科学博物館協議会

CIMAM(国際美術館会議)

CIMAM, the International Committee for Museums and Collections of Modern Art, is sharing this document based on the examples of the National Gallery Singapore, M+ Hong Kong, and Mori Art Museum in March in response to the outbreak of Covid-19.

ミュージアムと近代美術コレクションのための国際組織であるCIMAMは、3月に発生したCovid-19の流行に対するシンガポール国立美術館、香港M+、森美術館の事例を本に、このドキュメントを共有します。

美術手帖に邦訳記事が掲載されています!「パンデミックで美術館が注意すべき20のこと

アメリ

NCPTT(国立保存技術研究研修センター)

Determinar el mejor método para proteger contra la propagación del virus mientras se protege la integridad de los materiales históricos. Existen dos métodos generales para prevenir la propagación del virus: aislamiento y desinfección. El aislamiento causa el menor daño potencial a los recursos, mientras que algunos limpiadores pueden dañar irreversiblemente los materiales históricos. En la Tabla 2 se resumen los métodos aceptables para cada tipo de material histórico.

ウイルスの拡散を防ぐ方法には、一般に隔離と消毒の二つがあります。隔離は資料へのダメージを最小限に抑えることができますが、一部の洗浄剤は歴史資料に不可逆的なダメージを与える可能性があります。表2は、歴史資料の種類ごとに許容しうる方法をまとめたものです。

Tabla 2. Métodos para la Desactivación del Virus

Método / Materiales Aplicables
Aislamiento, 6-9 días / Papel, Libros, Objectos pequeños
Orvus o jabón líquido Ivory, diluido / Superficies pintadas, Metales, Madera
Alcohol para frotar, 70% / Ladrillos, Cerámica, Piedras

表2 ウイルス不活性化のための方法

6〜9日間の隔離:紙、本、小さな資料
OrvusもしくはIvoryの液体石鹸を希釈:塗装面、金属、木
消毒用アルコール70%:レンガ、陶磁器、石材

AAM(アメリカ博物館協会)

段階的なタイムライン作成 Develop a phased timeline

健康と安全の優先する Prioritize health and safety

清掃手順を確立する Establish clear cleaning protocols

オフィスの運用の見直しと更新 Review and update your workplace policies

接触・定員・アクセスの制限 Restrict contact, capacity, and access

スタッフへの研修の提供 Provide training for staff

明確で頻繁なコミュニケーション Communicate clearly and frequently

アプローチを取りまとめ、ミュージアムのコミュニティと連携する Coordinate your approach and connect with the museum community

CSAAM(アメリカ博物館協会コレクション管理専門家連盟)

  1. Limit the number of people entering collections storage areas.
  2. Revisit your museum’s emergency response plan.
  3. Before leaving the museum for a shutdown, be sure to secure collections.
  4. Consider the potential projects you can accomplish from home.
  5. Inform museum patrons, volunteers, interns, researchers, etc. of your plans.

IMLS(博物館・図書館サービス機構)

環境消毒の具体的な方法や紙資料の扱いなどについてのウェブセミナー。CDCのDavid Berendes博士、Catherine Rasberry博士によるプレゼンと、IMLSディレクターCrosby Kemperが加わっての質疑応答です。全編音声と書き起こしあり。

25:53
**Dr. Berendes:** ...For softer porous surfaces, we are not as concerned about those in terms of their transmission, just because the virus doesn't survive for as long and it's really hard to get the virus out of that surface. Once it's in a fabric, It's probably going to die off there. It's not going to re-aerosolize and get into individual's lungs at that point.

Berendes博士:...柔らかくて多孔質の表面では、ウイルスは長生きできませんので、感染の心配はありません。そもそも表面から取り除くのが極めて難しい。ウイルスは一旦布地に入り込んでしまえば、おそらくそこで死滅してしまうでしょう。その時点で、再エアロゾル化して人の肺に入ることはありません。


26:36
So we're really not concerned about that. For similar reasons -- I know a question many of you are concerned about -- we are not concerned at all about paper based materials like books being a transmission route. In fact in our conversations with election officials we encourage mail-in voting, and we're not concerned about mail or letters at all as a source of transmission at this point. So again for paper based products, we're really not concerned and you don't have to really worry about finding ways to disinfect those materials. The virus, if it's present, would be present in very low quantities and would die off pretty quickly. For electronics, we are suggesting definitely to think about disinfecting those because they tend to be high touch.

ですから私たちはそのことは心配していません。似た理由で──多くの方が懸念されている問題だということは知っていますが──本のような紙ベースの資料が感染経路となるとはまったく考えていません。実際、選挙管理委員との協議のなかで私たちは郵送による投票を奨励しており、現時点で私たちは郵便物や手紙が感染経路となることを心配していないわけです。繰り返しになりますが、紙ベースの資料については心配していませんので、その消毒方法を見つけようと心配する必要はありません。もしウイルスが存在していたとしても、それは非常に少量で、すぐに死滅してしまうでしょう。電子機器の場合は接触頻度が高くなりがちなので、消毒を考えたほうがよいと思いますが。

イギリス

ICON(イギリス保存修復学会)

アーツカウンシル・イングランド

イギリスの政府補償制度を利用している組織へのアドバイスですが、一般論としても有用です。

On the question of whether in-house employees can continue to attend their usual place of work for the purpose of ensuring the security of premises and appropriate protection and conservation of cultural objects stored in them, the Home Office, through DCMS, have confirmed that people can travel for work purposes and attend their place of work, but should only do so where that work cannot be carried out from home. (...) When travelling and at work, people should always try to observe the 2 metres distance rule. (...) Advice from National Security Adviser (NSA) and GIS Environmental Adviser:

(訳注:シャットダウン下で)インハウスの職員が、施設の安全確保および保管する文化財の適切な保護と保存を目的に、通常の出勤を続けることができるかという問題について、内務省はDCMSを通じ、在宅勤務ができない仕事に限って出勤できることを確認しています。...移動中や職場では常に2メートルの距離を保つルールを遵守しなければなりません。...国家安全保障アドバイザーおよびGIS環境アドバイザーからの助言は次の通りです。

 

3. Where possible, every building (other than that at 1. above) containing Indemnified objects should be visited at least once in each seven-day period to check systems and refresh environmental measures.

可能であれば、被補償作品を保管するすべての建物に、(訳注:遠隔での確認ができない場合は)システムの確認と環境対策の更新のために7日に1度は立ち入りを行うべきです。

 

5. It is important that records of checks and visits by who, when and where are made and any action required/ taken to ensure the wellbeing and security of objects. Where it has not been possible to visit a site due to current restrictions, this should also be recorded. These may be required in the event of any later claim.

誰が、いつ、どこでチェックや立ち入りを行ったか、また対象作品の状態と安全性を維持するために必要な措置や取られた措置を記録しておくことが重要です。現在の制限下では立ち入りできない場所については、そのことも記録されるべきです。これらの情報は、後にクレームが発生した場合に必要となる場合があります。

ドイツ

ドイツ博物館協会

イタリア

ICOM Italia

ブラジル

ICOM Brazil

  1. 行動調整 Regarding the coordination of actions
  2. リスクのある専門家 Regarding professionals at risk
  3. ルーチンチーム Regarding routine teams
  4. 委託チーム Regarding outsourced teams
  5. ルーチン、点検、作業のシフト計画 Routine, inspection and work shift planning
  6. 館内のコミュニケーションプラン Internal communication plan
  7. 危機管理計画と維持管理チームの業務手順、建物の維持管理 Risk management plan and maintenance team procedures, building maintenance
  8. 維持管理計画:空調、温湿度管理 Maintenance management plan: air conditioning, dehumidifiers, climate monitoring
  9. 火災、水害、自然災害に備えた危機管理計画と手順 Risk management plan and procedures in case of fire, flood and natural disasters
  10. 危機管理計画と盗難防止のプロトコル Risk management plan and theft security protocols
  11. 清掃管理計画 Cleaning management plan
  12. 収蔵庫、保管庫の管理計画と手順 Management plan and procedures in storage room and custody areas
  13. 展覧会:長期展示、企画展の撤収・展示 Recommendations for exhibitions: long-term exhibitions; disassembly and assembly of temporary exhibitions
  14. アトリエや研究室にある作品 Recommendation on works in atelier or laboratory
  15. 借用、調査、返却 Recommendations on loans, research and returns to home institutions
  16. ドキュメンテーション業務 Recommendation on documentation projects
  17. 一般へのコミュニケーション、デジタルアクション、エデュケーション Recommendations regarding the public, communication, digital actions, educational actions
  18. 活動再開のためのプラン策定 Activities Return Plan Development

シンガポール

国家文物局

スイス

スイス博物館協会(VMS/AMS)

連邦政府によるミュージアムの5/11再開の発表を受けて、VMS/AMSが策定したミュージアムのための一般的な感染防止対策が、PDFとWordファイルで掲載されています。

  1. Hygiène des mains
  2. Garder ses distances
  3. Nettoyage
  4. Personnes vulnérables
  5. Personnes atteintes du COVID-19 au poste de travail
  6. Situations de travail particulières
  7. Information
  8. Programme des musées

韓国

文化体育観光部

※韓国語は勉強不足につきほぼGoogle翻訳のみに頼っていますので、訳文の正確さは期待しないでください。

대상시설: 국립중앙박물관, 국립지방박물관 13개관, 국립민속박물관, 대한민국역사 박물관, 국립민속박물관, 국립현대미술관(과천, 서울, 덕수궁, 청주)
재개서비스: 개인관람 *단체관람, 전시해설 및 교육 · 행사는 중단

  • (방역 철저) 발열 검사, 소독제 구비 등 철저한 방역대책을 마련하고, 정해진동선(개인 간 거리유지 등)에 따라 이용
  • (개인관람 위주, 시간대별 인원조정) 방역지침을 준수하는 범위 내 개인관람을허용하되 시간대별 관람인원 조정
  • (예약시스템 운영) 시간대별 이용자를 분산하기 위해 사전예약시스템(온라인,전화 등)을 운영하여 이용자 집중방지 등 불편 최소화

3. '생활 속 거리두기'로 전환 이후, 사회적 거리두기 장기화에 따른 국민들의 피로감을 해소하고 문화수요 충족을 위해 귀 시·도 소관 박물관·미술관도 지역실정에 맞춰 서비스를 재개하여 주시기 바랍니다. 끝.

対象施設:国立中央博物館、国立地方博物館13館、国立民俗博物館、大韓民国歴史博物館、国立現代美術館(果川館、ソウル館、徳寿宮館、清州館)

再開サービス:個人観覧 *団体鑑賞、展示解説や教育普及イベントは中止

  • (防疫の徹底)発熱検査、消毒液完備など徹底した防疫対策を用意し、決まった動線(個人間の距離を維持など)に基づいて利用
  • (個人鑑賞中心、時間帯別の人数調整)防疫指針を遵守する範囲において個人観覧を許可するが、時間帯別に人数を調整する
  • (予約システム運営)時間帯別の利用者数を分散させるため、事前予約システム(オンライン、電話など)を用いて、利用者の集中を防ぐなど不便を最小化する
「生活の中の距離」方針に転換後は、社会的距離を置くことの長期化に伴う国民の疲労感を解消し、文化への需要を満たすために、貴市・道所管のミュージアムも地域の実情に合わせてサービスを再開してください。以上。

 

連載「中部美術縁起:美術を記録する」6〜10(中日新聞金曜夕刊文化面)

中日新聞夕刊文化面の毎週金曜リレー連載「中部美術縁起」のうち、私が執筆した「美術を記録する」のテキスト6〜10週分を公開します。前半1〜5週分は下記別記事。

kasuho.hatenablog.com

 

6. 「図録と著作権:半永久的に見る装置」2020年2月14日掲載

 観に行った展覧会が当たりだったら、ミュージアムショップで図録を買って、自宅でくつろぎながら反芻する。美術好きには至福のひと時だが、万が一図録を会期中に買いそびれたり、遠方の展覧会で買いに行けなかったりすると、後から入手するのは意外に難しい。郵送販売は手続きが煩雑だし、近所の書店やオンライン書店では大抵図録を扱っていない。

 ミュージアムが発行する図録や紀要のように、一般の商業出版のルートで入手しづらい文献を、図書館情報学の世界では灰色文献と呼ぶ。美麗なカラー図版に研究成果を示す論考、作品のデータや文献リストなどを収めた図録は、展覧会というせいぜい数ヶ月間しか観られないイベントを、半永久的に記録しておく装置でもある。できることなら、より多くの閲覧に供したい。だが館や展覧会によって図録の発行母体はまちまちで、権利関係も複雑だ。

 多くの巡回展図録の発行元は館とマスコミが組む実行委員会だが、会期が終わると解散して財布を閉じてしまうため、続けて売るのが難しい。執筆者の著作権の扱いも曖昧で、結果的にオーファンワークス(著作権者不明の著作物)になってしまうこともある。このような販売形態が戦後長く続いてきたのは、展覧会会場で作品の解説や紹介のために発行する小冊子であれば図版を自由に使えるという著作権法の規定(四七条一項)が、図録にも適用されると一般的に認識されていたからだ。しかし平成に入り、会場を離れても鑑賞に堪える図録は、画集であって小冊子とは言えないという判例が積み上がっている。

 一方で、出版社が発行し、書店で市販される図録も、ここ数年で急激に存在感を増した。在庫さえあればずっと売ることができ、鑑賞者も購入しやすく、図書館でも格段に扱いやすい。流通面では良いことずくめだが、基本的に販売利益が出版社にしか入らないのがミュージアムには痛いところだ。

 図録は学芸員にとって研究成果をかたちに残せる数少ない場である。国立国会図書館への納本はもちろん、他館付属の図書室にもできるだけ並べておきたい。なかでも愛知芸術文化センターのアートライブラリーは、全国でも数少ない一部貸し出し可の美術図書館だ(ただし図録は閲覧のみ)。気になる図録があれば、ぜひ手にとって楽しんでほしい。

 

7. 「デジタル画像:便利な半面、危うさも」2020年2月21日掲載

 ミュージアムでの作品の破損事故はあってはならないが、どれだけ注意を払っても、人が携わる以上完全に防ぐことは難しい。作品を箱から出して広げたり館内を移動させたりするだけでも、モノに応じた適切な取り扱いの知識が要る。保存のことを考えれば、直接触れる時間や回数ができるだけ少ないに越したことはない。だから学芸員は日々の管理や調査の折々に作品の写真を撮影し、部分的にではあるが代わりをさせる。

 たとえば絵画に付着物や絵具の亀裂、剥落などがあれば、その状態を記録して、展示や貸し出しの前後で変化がないか観察する。当然その記録は絵画そのものに書き込むわけにはいかないため、代わりに作品を複製した写真を用いる。肉眼では見えない情報を得るために行う顕微鏡や赤外線、エックス線などを用いた調査も、写真に残しておけば作品に何度も負荷をかけずに済む。展示室や収蔵庫の状況の記録や調査メモまで含めれば、写真は膨大な数にのぼる。図録や印刷物向けの美麗な作品写真はそのごく一部にすぎず、用途や質の異なる写真をすべて整理するのはなかなか難しい。

 これらの写真の多くは基本的に表に出ることはないが、何十年も前に撮影されたものは、それ自体がミュージアムの歴史を紡ぐ資料としての価値を帯びることもある。たとえば筆者が勤務する愛知県美術館の前身、県文化会館の職員らが撮影したと思しき館内のスナップは、すでに失われた作品や建物、展示方法などを今に伝えてくれる貴重な資料だ。

 ひと昔前まで文化財の写真はフィルムカメラでの撮影一択だったが、二〇〇〇年代前半からはデジタル撮影を併用し始めた。その後、デジカメの性能は格段に向上する一方で、フィルムや印画紙は生産中止が相次ぎ、現像所も激減した。いまやデジタルに完全移行する館も多い。

 デジタルの良さは加工やアーカイブ化が容易な点だが、裏を返せばそれが弱点だと考える向きもある。つまり、データの改竄が容易で一度流通し始めたら止められないというわけだ。フィルムやプリントに比べ、データの保存方法が確立していないのも難点だ。しかし、そもそも写真は撮影者の意図という「フィクション」を常に含んでいるものだ。また、インターネット上に拡散したデータは、ある意味では世界各地の利用者が共有して保存しているとも言える。ミュージアムのデジタルデータとの付き合い方の模索は続いている。

 

8. 「ミュージアムSNS:議論通じ鑑賞より良く」2020年2月28日掲載

 ミュージアムの会員制交流サイト(SNS)との付き合い方という点で、成功例として話題に上るのは東京・六本木の森美術館マーケティング戦略だ。インスタグラムやツイッターでの情報発信に加え、来館者に作品の撮影とSNSへの投稿を促し、その写真がさらなる来館者を呼ぶ。その取り組みを詳らかに紹介した書籍『シェアする美術』(翔泳社)の謳い文句は、「なぜSNSでここまで人が集まるのか?」だ。

 なるほど、心血を注いだ企画を一人でも多くの人に見て欲しいと考えるのは当然だ。「インスタ映え」を狙う企画は本末転倒だが、あくまで企画が先立ち広報は後を追うのだから、一見問題はない。しかしそこには危うさもある。

 そもそもミュージアムには、展覧会を通じて伝えたい内容がある。だが作品をSNS用に最適化し、観光資源化してゆくことで、必ずしもシンプルではない当初の企画内容は、いつの間にか多くの人に伝播しやすいインパクトのある写真や短文へと、切り詰められてはいないか。SNSでなくとも、ポスターやチラシには最も見映えする作品を大きくあしらうのが通例だ。ただ、その一点が企画の内容を象徴する一点と常に合致するわけではない。集客のため、と意に添わぬメインビジュアルを採用するとき、学芸員の良心はチクリと痛む。

 ここ数十年で、理想のミュージアム像は少しずつ変化してきた。専門家がコレクションの価値を定めて一方的に提示する「神殿」のような場から、非専門家を含め多様な立場の人々に論争的なトピックの思考材料を提供して議論を促す「フォーラム」のような場への転換だ。SNSを通じた鑑賞者の自由な発信もまた、この理想の実現に寄与するのだろうか。

 ところが、男女格差や表現規制の問題など、まさしく論争的なトピックを多数盛り込んだ昨年の「あいちトリエンナーレ2019」に向けられたのは、素朴な快・不快や居心地のよいナショナリズムをもとにSNSを通じて増幅した、強い嫌悪の感情であった。そのときミュージアムやそこで働く専門家たちは、どのように振る舞うべきだったのだろうか?フォーラムとしてのミュージアムの意義は、相手の意見に耳を傾け、より良い鑑賞を求めて議論することにある。自戒を込めて言えば、議論を妨げる差別的言動や悪意ある解釈に対しては、明確に批判を加える必要があった。それこそがフォーラムにおける専門家の職掌なのだから。

 

9. 「災害とアーカイブ:散逸リスクを軽減」2020年3月6日掲載

 二〇一八年、地域の観光資源としての文化財の活用を促すべく、文化財保護法が改正された。ここで言う文化財とは、形ある文化的所産のうちわが国にとって歴史上、芸術上、または学術上の価値が高いものを指す(なかでも重要なものが国宝や重要文化財に指定される)。同法は、一九四九年の法隆寺金堂壁画焼失を機に翌年制定された。同時に文化財という語も人口に膾炙したが、その概念の骨格は、一八九九年の宮内省下の帝国博物館設置や、翌年東京美術学校岡倉天心が開講した日本美術史講義に象徴されるように、明治維新以降の近代天皇制や国粋主義の形成とともに成っている。これを上からのお仕着せと批判することもできるが、他方、同法により散逸や荒廃の危機を免れた文化財もまた多い。

 さて、文化庁が先の法改正の眼目に「これまで価値付けが明確でなかった未指定を含めた有形・無形の文化財」を挙げたように、文化財の指す範囲は広がっている。一見どこにでもありそうな作品や資料がその地域固有の歴史を反映していることや、モノに宿った家や個人単位の記憶を地域住民が共有するところから地域の文化的アイデンティティの形成が始まることを、阪神大震災東日本大震災といった大規模な災害によってそれらを失うたびに、わたしたちは繰り返し思い知らされる。

 国や自治体の指定品を意味する文化財は原理的に誰もがその価値を認める普遍性を持つのに対し、こうしたボトムアップ文化財は極端に言えばその地域、その人にしか価値を帯びない。それが保存を難しくする。また、被災文化財の救出活動の多くは指定・未指定を問わず対象とするが、生物系標本などの自然史資料は文化財の概念からこぼれ落ちてしまいがちだ。

 自治体の地域防災計画に、具体性を持った文化財保全プランが盛り込まれているケースはまだ少ない。そんななか中部圏のミュージアムは、とりわけ南海トラフ地震を念頭に置きつつ情報共有や相互協力体制の構築を進めている。

 だが、被災したミュージアムへ救援に駆けつけても、館蔵品のリストがなければ救出すべきモノの種類や物量が見積もれない。館蔵品を最もよく知るのは当然その館の学芸員だが、自らも被災すれば無事とは限らない。専門職の任期付き雇用が広がれば、館蔵品への網羅的な知見も早晩期待できなくなる。日頃のアーカイブ整備やデジタル化による情報公開は、ある意味ではそのようなリスクを軽減する手だてでもある。  

 

10. 「ウェブで公開:休館中も存在意義」2020年3月13日掲載

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国のミュージアムが催事の中止や臨時休館を余儀なくされている。中部圏も例外ではなく、筆者が勤務する愛知県美術館も、企画展とコレクション展を会期半ばで急遽閉幕せざるを得なかった。小中学校、高校などまでもが軒並み臨時休校となった状況下ではやむを得ない判断とはいえ、感染収束の目処も立たず、再開館の基準もない。休館の影響は、しばらく尾を引きそうだ。

 そんななか、二月二十八日にツイッター上で有志が「#エア博物館」というハッシュタグを作り、ウェブ上でも楽しめるミュージアムのコンテンツの紹介を呼びかけたところ、同日のうちに福岡県立美術館千葉県立中央博物館などが参加して、瞬く間に話題が広まった。ニコニコ動画も休館中のミュージアムを対象に、館内での学芸員による展示解説を生中継する動画配信サービスの制作費を負担すると発表し、第一弾として江戸東京博物館から生中継が行われた。また美術手帖は、ウェブ上で館内やコレクションを閲覧できる休館中のミュージアムを紹介した。愛知県美術館でも、せめてもの楽しみにと、閉幕した小企画「横内賢太郎 CONTACT」展の展示風景写真や配布予定だったリーフレットを、作家の了解を得てウェブで公開した。

 日頃からミュージアムを使い倒す方法を知っているコアな利用者やメディアが、多様な試みを即座に構築し、鑑賞体験を押し広げていってくれたこの動きを、心から嬉しく思う。学芸員は、どうしてもミュージアム利用者を展覧会の鑑賞者として想定してしまいがちだ。利用者も、一般にミュージアムと聞けば展示施設をイメージする。展覧会という大きな職能を一時的とはいえ手放さざるを得ない現状は、それでもなおミュージアムが作品と関わる場を不断に立ち上げておくための、試金石ともなるだろう。

 利用者たちの様々な提案にミュージアムがうまく反応できているとすれば、それは日頃から作品収集や保存、展示、調査研究といった諸活動を、何らかのかたちで情報として集積し、発信してきたからにほかならない。ミュージアムは、コレクションの保管庫としてのアーカイブであると同時に、自らの活動全体のアーカイブも兼ねる。当然のことながら、いずれのアーカイブも欠かさずメンテナンスされ、新しい情報に基づいて書き換えられていかねばならない。アーカイブが息づいていれば、ミュージアムは墓場ではない。

連載「中部美術縁起:美術を記録する」1〜5(中日新聞金曜夕刊文化面)

中日新聞夕刊文化面で2018年4月6日よりリレー連載「中部美術縁起」が毎週金曜に掲載されています。

  1. 馬場駿吉「名古屋の画廊と現代美術」
  2. 木本文平「美術館事始め」
  3. 拝戸雅彦「表現の現場から」
  4. 栗田秀法「芸術を育む場」
  5. 高橋綾子「公共空間と芸術」
  6. 中山真一「作家と画廊、寄り添う」
  7. 佐藤一信「土と紡ぐ物語」
  8. 笠木日南子・武藤隆・島敦彦・岡本光博・小田原のどか・ホンマエリ(キュンチョメ)・小泉明郎「あいちトリエンナーレ
  9. 副田一穂「美術を記録する」

このうち、私が執筆した「美術を記録する」のテキスト1〜5週分を公開しておきます。これまでの連載のように中部圏のアートシーンを記録するというよりも、その「記録する」ことをそのものをミュージアムがどう扱っているのかについて書いているので、中部感が薄いのが難点ですね。後半6〜10週分は下記別記事。

kasuho.hatenablog.com

1. 「アーカイブ:雑多な資料は宝の山」2020年1月10日掲載

 昨年の四月、改修工事を経た愛知県美術館は、「アイチアートクロニクル1919-2019」という展覧会でリニューアルオープンの幕を切って落とした。コレクションを軸に、近隣館や作家所蔵の作品を加え、その名のとおり愛知県の美術を年代記的にたどる内容である。企画した筆者が注力したのは、画廊や画材店、美術予備校などが発行した小冊子、街頭でのパフォーマンスの記録写真、ポスターやビラ、作家のスクラップブックなどが持つ、膨大な情報を整理することであった。

 従来美術館は、それ単体で美的・歴史的な価値を有し「展示映え」する作品を、第一に収集してきた。たしかに、小冊子やビラそのものに美的な感興をそそられることはまれだ。しかし、優れた名品が名品として機能するのは、誰かが当の作品を取りまく情報を調べ、重要性を裏付けてきたからにほかならない。だからこそ、地域の美術に関する資料はできる限りその地域のミュージアムが収集、整理しておきたい。ただ往々にしてそれは、山積みの段ボール箱にぎっしり詰まっている。一枚の絵を何年もかけて調査することがざらの学芸員にとって、それは宝の山であると同時に、この先膨大な時間を奪うパンドラの箱でもある。

 どこのミュージアムもこういった雑多な資料を抱えているが、その扱いはさまざまだ。「作品」同様に扱う館もあれば、付属の図書館が受け入れる例もある。「作品」とは別に管理する所もあるし、学芸員が個人的に抱えているケースもあるだろう。いずれにしても、資料に含まれる一点一点のアイテムまで整理して情報を公開できている施設は、残念ながら多くない。眠る資料を「アーカイブ」として顕在化させることは、ミュージアムの積年の課題だ。

 アーカイブをめぐる議論は年々活発化しているが、その言葉の指すところは多様だ。単体で美的・歴史的価値を持つ作品からなるコレクションに対する、雑多な資料類というニュアンスで用いられることもあれば、ミュージアムとライブラリーに対する文書館という意味で用いられることもある。作品そのものではなく、その記録写真や制作者、寸法、素材、貸し出しや修理の履歴といった情報のまとまりや、その情報をデジタル化したデータベースを指すこともある。どの用法にも共通しているのは、情報を一定の目的で集積することだ。

 地域のミュージアムにおけるアーカイブの未来について、いくつかの切り口から論じたい。 

 

2. 「何を保存:素材や表現が多様化」2020年1月17日掲載

 ミュージアムの機能のひとつはモノを収集することだ。そして、開館から数十年にわたる収集活動のなかで、その対象となるモノの素材や表現のあり方は避けがたく多様化してきた。

 大阪・中之島国立国際美術館は2018年、プエルトリコ拠点のアーティストデュオ、アローラ&カルサディーラのパフォーマンス作品「Lifespan」(14年制作)をコレクションに加えた。国立のミュージアムがパフォーマンスを収蔵するのは初めてだ。あいちトリエンナーレ2016でも上演された同作は、天井から吊られた小石に向かって三人の演者が息や口笛を吹く作品だが、館に収まるモノは、小石と演技の指示書だけだ。つまり小石の周りで所定の演技がなされれば、演者は誰でも構わない。このようにモノではなく上演等の権利をミュージアムが所有するあり方は、いまや美術表現として一般化した映像作品の収蔵方法にも見られる。ただしそれは、制作者や権利者が存命であることや、ミュージアムで再現可能な場合に限られる。

 一方で、再現を想定していない一回限りのパフォーマンスや、特定の場所でしか実施できないプロジェクトは、そもそも収集の対象から外れてしまう。18年に閉店した名古屋・栄の百貨店丸栄のモザイク壁画のように、歴史的価値が広く認知されていても、そのままのかたちで保存するのが物理的に困難なモノはいくらでもある。また1960年代以降は、前衛的な美術表現そのものが、権威を嫌ってミュージアムの制度や空間から逃れ、大規模化したり非物質化したりするようになった。すると代わりにそれらを記録した写真や文書が価値を帯び始める。このようなモノやその記憶の所有を巡るミュージアムとアーティストの攻防は、新たな形式の作品や収蔵のかたちを生む原動力でもある。

 近年では、当初からデジタルデータとして制作された表現も多い。ミュージアムは、それをハードディスクやDVD等の記録媒体に入れて収蔵する。ただ、作品の要は媒体でもデータそのものでもなく、モニターやプロジェクターを通してわたしたちの目の前に再生される表現のはずだ。絵画や彫刻だけでなく、パフォーマンスやアニメーション、ビデオゲームといった、それぞれに大きく異なる形式を持つ表現がミュージアムのコレクションに入るとき、具体的に何を保存すれば胸を張って「作品を残した」と言えるのか。とりあえずの対応に追われて、表現形式ごとの概念的な整理が十分になされているとは言い難いのが現状だ。 

 

3. 「保存と公開:鑑賞体験 より多様に」2020年1月24日掲載

 車のダッシュボードに飾ったぬいぐるみが、みるみるうちに色あせてしまった。そんな経験はないだろうか。一般に、モノの状態を現状のままとどめようとするならば、光に当てず、周囲の温度や湿度を変化させないのが大原則だ。ということは、ミュージアムがコレクションを展示するたびに、作品は必然的に壊れてゆく。だから学芸員は、その変化ができるだけ緩慢になるように、百年単位で壊れ方をマネジメントする。国が国宝や重要文化財の公開日数を厳しく制限するのも、展示室がいつも薄暗くて、夏は寒く冬は暑く感じられるのもそのためだ。

 ミュージアムの活動の根幹とも言える作品の保存は、モノに何も起きないことが最大の成果だ。何か処置をしなければ早晩壊れてしまう作品には、専門家の知識と予算が要る。幸い中部圏には早くから保存の専門職員を置いている館が、全国的に見ても多い。また愛知県美術館に遺贈された三千件を超える個人コレクション「木村定三コレクション」の中には、調査や保存のためにいただいた寄付金のおかげで、保存処置をして公開できた作品もある。

 一方で、ミュージアムのコレクションは設置者の公私を問わず公共の財産であり、できるだけ市民に開かれるべきだという主張もまた、理念的に正しい。ただ、市民が自由に利用できる公園や図書館の蔵書と違って一点モノという希少性から、やむなく利用を制限しているにすぎない。どのミュージアムも、保存と公開という本質的に相いれないミッションのはざまで、バランスをとりながら活動している。文化財の「活用」という言葉に学芸員が敏感なのは、このバランスが崩れるのを恐れるからだ。

 作品の公開を制限するなら、せめて画像や情報へのアクセスを確保したい。アーカイブ公開に向けた議論の背景には、そんな思いがある。もちろん、鑑賞とはあくまで作品そのものを見ることだという主張には、実物からしか得られない体験や情報がある以上、一定の説得力がある。だがミュージアムへの行きやすさは居住地や所得の多寡、障害の有無などに応じて人それぞれだし、画集やウェブサイトから得られた感動が嘘なわけでもない。3Dプリントをはじめ、保存に気を使わず利用できる複製技術も格段に向上した。

 開かれたミュージアムであろうとするなら、より多様な鑑賞体験をデザインしたい。使える技術はうまく使って、常にその技術がモノの何を写し取り、何を捨てているのかについての検討を欠かさないことが、新たな鑑賞の可能性を引き出す鍵だ。

 

4. 「ウェブサイト:公開情報に館の特色」2020年1月31日掲載

 学生のころ、ある美術家について調べていたときに、全国のミュージアムが所蔵するその美術家の作品をウェブサイトでパッと検索できたらどんなに楽かと、恨めしく思った記憶がある。館をまたいだ横断検索は、図書館では当たり前なのに、ミュージアムではなぜ実現できないのだろうか?

 学芸員になって痛感したのは、作品や資料の情報を記述する項目や方法を統一することの難しさだ。図書館資料の多くは、書名や作者が明らかで、複数冊同じ本が存在することから、統一は比較的容易でメリットも大きい。しかし、ミュージアムが扱う作品や資料は基本的に一点モノで、素材や表現のあり方も多様だ。人文系に限っても歴史、民俗、考古、美術と分野ごとに必要な項目は異なるし、未知の作品であれば名称や作者の同定にも時間がかかる。制作年代や技法、素材などの情報が後に覆ることも珍しくない。それでも国立館を中心に横断検索の実験や記述のモデルづくりがなされてきたが、システム導入のコストや情報処理を専門とする職員の不足が壁となって、全国的にはなかなか普及していない。

 そもそも横断検索以前に、各館がコレクションの目録をウェブで公開しなければ話は始まらない。当然どの館も紙やデータで情報を管理してはいるが、それを公開用に整えることを、時間と予算に加え「完璧主義」が邪魔をする。もちろん館はデータの正確さに一定の責任を負うが、情報は研究の進展にともない常に書き換えられていく。永久に完成に至らないのだから、どこかで割り切って公開することも必要だ。

 公開されたコレクション情報には館の特色も出る。三重県立美術館はコレクションのエックス線写真や学芸員のテキストまで公開し、研究成果の発信にいち早く取り組んできた。愛知県内では、刈谷市美術館は地域作家の略歴や解説が充実しており、豊田市美術館は作品ページで音声ガイドが楽しめる。筆者が勤務する県美術館では著作権保護期間が満了した作品画像を自由に使えるよう公開した。

 もっとも、多くの人がミュージアムのウェブサイトに求めるのは、開館時間や展示作品、混雑具合、交通手段などを手元のスマホで素早く把握できることかもしれない。だが、ミュージアムの楽しみは展覧会だけではない。館に直接足を運べない利用者でもそれぞれのやり方で楽しんで使い倒せるよう、調査研究や保存を含めミュージアムの活動全体のアーカイブを兼ねたウェブサイトが理想だ。

 

5. 「展示品の撮影:許可する流れ広がる」2020年2月7日掲載

 展示室で見つけたお気に入りの作品を撮影することは、いまやミュージアムの楽しみ方のひとつになった。愛知県博物館協会が2017年度に加盟館を対象に実施したアンケート(回答数四十七)によると、来館者による作品の撮影を部分的にでも許可している館は、67%にのぼる。

 撮影の解禁は、スマートフォン時代の新しい傾向なのだろうか?あまり知られていないが、コレクション展に限れば開館当初から撮影を許可している館も意外に多い。国立では国立西洋美術館東京国立博物館など、愛知県内でも豊田市美術館などが、以前から撮影を許可している。

 一方で、他所からの借用品が主となる企画展の多くは、長年撮影を禁じてきた。それでも〇九年に東京・森美術館が「アイ・ウェイウェイ展」で一定の条件下での撮影を解禁したことが話題となり、以降、徐々に企画展でも撮影を限定的に許可するケースが増えてきている。

 そもそもミュージアムはなぜ来館者の撮影を避けたがるのか。まず理由に挙がるのは、来館者と作品の安全確保だ。撮影に夢中になった来館者が他の人や展示物にぶつかる事故は避けたい。三脚や自撮り棒、ドローンの利用禁止も同じ理由による。

 快適な鑑賞環境の確保も理由のひとつだ。フラッシュ撮影は、強い光による作品の劣化の心配もあるが、周りの来館者の鑑賞を著しく妨げるため、禁じるのが通例だ。また、展示室での撮影は混雑を助長し、来館者同士のトラブルにも発展しやすい。

 誤解が多いのは、法律との関係だ。著作権法は、著作権者が複製権を専有する(二一条)としたうえで、私的使用のためであれば複製できる(三〇条)と定める。ちなみに、SNSやブログへの掲載は私的使用とは見なされないため注意が必要だ。撮影の可否を決める根拠は別の権利、たとえば所有権や施設管理権などに求められる。したがって、自館のコレクションの撮影可否はそれぞれのミュージアムが鑑賞環境に合わせて自由に定めているが、企画展では借用品の持ち主の意向に左右されるため、自由には決められない。

 作家や学芸員のなかには、作品は自分の目で味わってこそ鑑賞だという思いも根強い。ただ、そのためにはそれなりの訓練が必要だ。作品の見方や解釈は自由だとしながら、鑑賞のあり方の幅をあえて狭めるのは矛盾する。眼鏡や単眼鏡越しの鑑賞を怒る人はいない。デジカメの画面越しの鑑賞も、ひとつの楽しみ方ではあるだろう。

 

あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」をめぐる動きの記録(10月)

報道や関係者の発言等公開されている情報から主要な動きを抜き出し、ソースとともに時系列に並べています。

最終更新:2019年11月2日2時11分
2019年10月30日2時27分
2019年10月19日3時24分

kasuho.hatenablog.com

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10月1日(火)

文化庁アートプラットフォーム事業副座長の林道郎が、文化庁に辞表を提出「文化庁アートプラットフォーム事業」メンバーからも撤回求める声。文化庁の補助金不交付決定で|美術手帖

萩生田光一文部科学大臣が、「表現の不自由展・その後」の展示再開したとしても補助金不交付決定は変更しない考えを示す文科相 芸術祭展示再開でも補助金不交付は変更せず | NHKニュース

住友文彦アーツ前橋館長が、artscapeに記事を公開芸術の自律性をいかに回復させるか──あいちトリエンナーレ2019から私たちが引き継ぐべき課題:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape

午後5時頃、もとむら伸子衆議院議員が、補助金不交付決定審査の議事録がない旨の文化庁参事官名の文書を公開https://twitter.com/motomura_nobuko/status/1178944070174904320

文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志・賛同者が、文化庁補助金不交付決定にあたり「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業)」外部審査委員へ意見聴取を行っていないことを公表あいちトリエンナーレ2019不交付決定に対する声明 on Strikingly

10月2日(水)

午前10時、大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」再開の中間報告提言に対する抗議電話に言及。

水曜日に中間報告をいただいて、こういう条件を前提にして再開を目指すべきだという提言を受けて、私がその夕方、再開を目指していきたいということを申し上げて大きく取り上げられておりますので、その翌日ですかね、木曜日、金曜日。土日は電話は受け付けておりませんので、木曜日、金曜日ぐらいから電話が130、140件ぐらいか。本庁でね。向こう合わせて200件までは行ってないんだな。150、160件か、まあまあそんな感じでございます。それについてはですね、基本的に、前に申し上げましたが、それの回線は2本にして、最初にこの音声は録音されておりますということを機械で申し上げ、10分でお話しください、10分で切れますと言って、10分になったら、10分たちましたので切ります、切れますと言って切ると。

知事のページ:知事の記者会見

午後、野田邦弘鳥取大学教授が、「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業(文化資源活用推進事業)」外部審査委員の辞任を申し出るあいちトリエンナーレの補助金不交付決定、採択を審査した外部有識者に意見聴取せず | ハフポスト 

河村たかし名古屋市長が、9月20日大村秀章知事宛の公開質問状への回答がないことに対する督促状(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000121/121454/tokusoku.pdfを提出、また10月9日午後4時からあいちトリエンナーレのあり方検討委員会の公開ヒアリングを受けることを表明「不自由展」公開質問状の回答なく名古屋市長が知事に督促状、負担金保留も視野 : 中京テレビNEWS)(9日に公開ヒアリング 河村市長が表明 表現の不自由展 - 産経ニュース

午後6時半、文化庁前で補助金不交付に反対する抗議が行われ、230名が参加『あいちトリエンナーレへの補助金不採択撤回! #1002文化庁前抗議 』( 10月2日 ) |)(補助金不交付撤回を/文化庁前「不自由展」抗議

10月3日(木)

自民党県議らが、愛知県議会県民環境委員会であいちトリエンナーレの運営体制見直しや県費負担、安全策などについて質問不自由展、やり玉に 県議会県民環境委員会:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

クワクボリョウタ、奈良美智戸田ひかる、清水知子、福原志保、大舘奈津子、田中功起が、萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官に対する手紙を書くプロジェクトへの参加を呼びかけ文部科学大臣と文化庁長官に手紙を書きませんか? | call for letters

10月4日(金)

正午、文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志・賛同者1,234名が、補助金不交付に反対する声明を萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官宛に送付(あいちトリエンナーレ2019不交付決定に対する声明 on Strikingly

美術手帖が、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会委員の岩渕潤子青山学院大学客員教授へのインタビュー記事を公開SNS時代に崩れる「美術館の壁」。いまこそ「公共」の議論を|美術手帖

午後6時半頃、NHKが「表現の不自由展・その後」展示再開に向けた協議が難航していることを報じる「表現の不自由展」再開は8日以降か 展示方法など協議難航 | NHKニュース

愛知県議会自民党県議団が、大村秀章愛知県知事に対し「表現の不自由展・その後」展示再開に賛同することは困難とする申し入れ書を提出自民県議団「賛同は困難」 不自由展再開で大村知事に申し入れ書:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

大村秀章愛知県知事が、河村たかし名古屋市長からの公開質問状に対し、回答を延期する文書を公表大村知事「一同疲弊」 「不自由展」質問への回答を延期 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

10月5日(土)

午後1時、あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム「「情の時代」における表現の自由と芸術」のプレゼンテーションおよびディスカッションが開催される【10月11日更新】あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム「『情の時代』における表現の自由と芸術」を開催します - 愛知県

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ReFreedom_Aichiが、「あいち宣言(あいちプロトコル)」の草案を公開【あいちトリエンナーレ】「あいち宣言」の原案が示される。電凸対策として事務局や職員らの権利も盛り込む | ハフポスト

あいちトリエンナーレ実行委員会が、「表現の不自由展・その後」の10月6日中の展示再開を断念「表現の不自由展・その後」 6日再開を断念 8日以降に - 毎日新聞

10月6日(日)

午後1時、あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム「「情の時代」における表現の自由と芸術」のプレゼンテーションおよびディスカッションが開催される【10月11日更新】あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム「『情の時代』における表現の自由と芸術」を開催します - 愛知県

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小田原のどか、加藤翼、高山明、毒山凡太朗、藤井光、村山悟郎らが、サナトリウム無人島プロダクションで、専門家、一般参加者を交えて「あいち宣言(あいちプロトコル)」草案の内容を議論アーティストらが「あいち宣言(プロトコル)」原案作成。一般参加者交えた議論も|美術手帖

立憲民主党福山哲郎幹事長が、補助金不交付について国会憲法審査会で取り上げるべきだと主張、一方自民党稲田朋美幹事長代行が、慎重な構えを示す野党、憲法審でトリエンナーレの議論要求 自民は慎重 - 産経ニュース

アーティスツ・ギルドが補助金不交付に反対する声明を発表「あいちトリエンナーレ2019」への補助金交付取り消しの撤回を求めます

海外の日本研究者ら約160名が、補助金不交付決定の撤回を求める声明を発表Declaration in Support of the Artists, Scholars, and Journalists of Japan | Kotoba 古都薔)(「表現の自由」危惧/海外の日本研究者ら170人/声明に賛同

10月7日(月)休館日

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」展示再開についていまだ協議中であることを明かす「表現の不自由展・その後」、展示再開に向けた協議が継続中。大村知事「全面再開がミッション」|美術手帖

立憲民主党枝野幸男代表が、衆議院本会議の代表質問で、補助金不交付について「事実上の事前検閲」につながると指摘、安倍晋三首相は「ありもしない危機」と反論安倍首相が“事実上の事前検閲”との指摘に反論「ありもしない危機を煽るのは芸術家の皆さんに失礼」【あいちトリエンナーレ】 | ハフポスト

東京弁護士会が、「表現の不自由展・その後」展示再開の報に接しての会長声明を発表「表現の不自由展・その後」展示再開の報に接しての会長声明|東京弁護士会

午後4時、南雲由子板橋区議が、参議院会館で院内集会「project the barb」第1回を開催。小田原のどからが参加板橋区議会議員 南雲由子 - 【院内集会 project the barb第1回を開催しました】... | Facebook)(あいちトリエンナーレだけの問題ではない。「行政側の萎縮」を危惧する声も。参院会館でアーティストらが院内集会 | ハフポスト

午後6時過ぎ、あいちトリエンナーレ実行委員会が、「表現の不自由展・その後」の10月8日午後の展示再開を決定https://twitter.com/asahi_nagoya/status/1181135504433020929

午後8時過ぎ、大村秀章愛知県知事が、記者会見で、事前予約の整理券方式、抽選で1回30名までのツアー方式、手荷物は預ける、金属探知機チェック、動画撮影禁止、SNS拡散防止の対策も講じるなどの入場方法を示すhttps://twitter.com/asahi_tokai/status/1181164663699996672)(あいちトリエンナーレ全面再開。「一つの芸術祭のあり方をお示しできた」 | ハフポスト

河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」展示再開に合わせて抗議の座り込みを行うことを明らかにする河村市長が不自由展再開で抗議の座り込み | 共同通信

10月8日(火)展示再開

ハフポスト日本版が、高山明のインタビュー記事を公開【あいちトリエンナーレ】アーティストが電凸を受けるコールセンターが始まる。「対話の可能性にかけたい」 | ハフポスト

午前8時過ぎ、河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」の会場を視察【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午前10時前、萩生田光一文部科学大臣が、囲み取材に対して「表現の不自由展・その後」の展示再開したとしても補助金不交付決定は変更しない考えを改めて示す【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

正午、ReFreedom_Aichiが「Jアートコールセンター」を開設、会期中、正午から午後8時まで作家やキュレーター、美術関係者らが電話を受け付ける不自由展、作家らが電話応対へ 攻撃に「直接話したい」 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(「不自由展」再開初日、コールセンターに電話殺到。彼らは何を語ったのか

ハフポスト日本版が、河村たかし名古屋市長のインタビュー記事を公開河村たかし市長インタビュー。本音はどこにあるのか【あいちトリエンナーレ全面再開】 | ハフポスト

午後1時、「表現の不自由展・その後」の抽選券配布、709名が列を作る【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後2時10分、当選した30名による「表現の不自由展・その後」の1回目の鑑賞開始、マネキンフラッシュモブによる20分のパフォーマンス後、キュレーターと来場者とのディスカッション【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(不自由だらけの「表現の不自由展」 金属探知機で厳戒警備、外では河村市長の抗議行動 - 弁護士ドットコム)(再開された「不自由展」では何が行われたのか? 《遠近を抱えてPartⅡ》の上映会も|美術手帖

午後2時頃、あいちトリエンナーレ2019会場内仮設店舗の商品を壊したとして、横浜市の自営業の男性が器物破損の疑いで逮捕されるあいちトリエンナーレの仮設店舗で男が商品を壊したか 落としたと話す - ライブドアニュース

午後2時頃、河村たかし名古屋市長が、愛知芸術文化センター2階ペデストリアンデッキでプラカードを手に座り込みを行う【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後2時半頃、河村たかし名古屋市長が、愛知県庁前でプラカードを手に座り込みを行う【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後3時頃、あいちトリエンナーレ2019会場周辺で、名古屋市瑞穂区の男性会社員が、プラカードを持っていた女性にけがをさせた疑いで逮捕される「不自由展」再開初日 プラカード持った女性にけがさせ、男逮捕 : 中京テレビNEWS

午後4時過ぎ、2回目の抽選に参加した649名のうち、当選した30名による「表現の不自由展・その後」の鑑賞開始、20分の自由鑑賞後、大浦信行《遠近を抱えて Part II》上映会【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(不自由だらけの「表現の不自由展」 金属探知機で厳戒警備、外では河村市長の抗議行動 - 弁護士ドットコム)(再開された「不自由展」では何が行われたのか? 《遠近を抱えてPartⅡ》の上映会も|美術手帖

午後5時過ぎ、大村秀章愛知県知事が、河村たかし名古屋市長の座り込みに対して厳重に抗議https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181480946077507584

午後7時、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局が、取材に対して10月9日以降鑑賞回数を増やす方向で検討していることを明らかにする【詳報】不自由展再開に会場行列 批判し合う知事と市長 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

10月9日(水)

午前8時過ぎ、TBS「グッとラック!」が「表現の不自由展・その後」を特集。津田大介芸術監督が生出演、司会の立川志らくと議論を行う緊迫!立川志らく「表現の不自由展」再開を巡り津田大介氏に直撃「自分の親の写真を焼いたり踏んだりそれも芸術…」 : スポーツ報知

岐阜新聞が、中垣克久への取材記事を公開飛騨市出身の不自由展出品作家「自由な議論が芸術の役割」 | 岐阜新聞Web

「表現の不自由展・その後」再開後2日目、計6回で各回35名、延べ210名が鑑賞。写真撮影が可能となる(会期中のSNSへの投稿は禁止)あいちトリエンナーレ2019、最後の7日間:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape

正午、東京大学教員有志167名が、補助金不交付に反対する声明を萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官宛に送付。呼びかけ人は池上高志、加治屋健司、河合祥一郎小林真理文化庁補助金不交付決定についての東大教員声明 on Strikingly

午後1時半、あいちトリエンナーレ実行委員会が、トークイベントを開催。登壇者はキム・ソギョン、キム・ウンソン、岡本有佳、会田大也「あいちトリエンナーレ2019」トークイベント 「表現の不自由展・その後」〜キム・ソギョン&キム・ウンソン〜を開催します! | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(不自由展、「作品見て解釈して」 少女像制作の夫妻語る | 共同通信)(「不自由展」少女像作家が講演「見る側には批判する自由」 政治による抑圧は批判 - 毎日新聞

午後4時、あいちトリエンナーレのあり方検討委員会が、名古屋市役所本庁舎で河村たかし名古屋市長のヒアリングを実施。

www.youtube.com

あいちトリエンナーレ実行委員会が、「あいち宣言(あいちプロトコル)」のアーティスト草案について意見募集あいち宣言(あいちプロトコル)アーティスト草案に関する皆様からのご意見を募集しています。(募集終了) | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

全国美術館会議が、補助金不交付の撤回を求める要望書を宮田亮文化庁長官宛に送付(原文PDF:http://www.zenbi.jp/files/2019.10.9youbousyo.pdf

10月10日(木)

CRAC758などが、大村秀章愛知県知事および愛知県人権推進室に対し、10月27日にウィルあいちで開催予定の日本第一党(代表:桜井誠)愛知県本部による「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」の施設利用を許可しないよう求めるhttps://twitter.com/crac758/status/1182235816350715905

「表現の不自由展・その後」再開後3日目、計6回で1957名が抽選に参加、210名が鑑賞。キム・ソギョンが2回、大浦信行が1回、観客の前で解説を行う不自由展、3日目は200人鑑賞 作者が少女像紹介 | 共同通信

弁護士ドットコムが、「表現の不自由展・その後」および津田大介芸術監督、小泉明郎、キム・ソギョン、小倉利丸、大橋藍らへの取材記事を公開再開した「表現の不自由展」を鑑賞 静かに座る「少女像」と対面して思ったこと - 弁護士ドットコム

10月11日(金)

正午頃、愛知芸術文化センターが、差出人記載のない不審物が届けられたとして110番通報。警察が調べ、爆発物ではないと確認https://www.nagoyatv.com/news/?id=208987

Newsweekが、岩渕潤子青山学院大学客員教授へのインタビュー記事を公開『表現の不自由展』騒動がみせた日本の不自由と無頓着 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

午後4時半過ぎ、河村たかし名古屋市長が報道陣の取材に対し、「表現の不自由展・その後」について名古屋市として支援しないと表明(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000121/121707/011011.pdf、また10月8日に愛知芸術文化センターの敷地内で行った行為について、右翼団体とは関係ないと説明河村市長「不自由展支援しない」 大村知事は市長に謝罪など求め質問状 - 毎日新聞

午後5時過ぎ、大村秀章愛知県知事が、河村たかし名古屋市長に対し、10月8日に愛知芸術文化センターの敷地内で行った行為を県条例の規定に違反するとして批判、見解と謝罪等を求める公開質問状を提出(原文PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/259716_885384_misc.pdf)(河村市長の抗議は県条例違反 大村知事、見解と謝罪求め公開質問状:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

10月12日(土)

台風19号接近に伴い、国際現代芸術展の全会場が終日休館、同日のパフォーミングアーツ公演、なごの音楽祭が中止に。

The Art Newspaperが、キャンディス・ブレイツのコメントを含む記事を公開Aichi Triennale show embroiled in censorship row reopens—but only for visitors selected by lottery | The Art Newspaper

10月13日(日)

「表現の不自由展・その後」の定員が各回40名に増える「表現の不自由展・その後」10月13日(日)、14日(月・祝)の入場方法に関するご案内 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

10月14日(月祝)

朝日新聞が、大浦信行へのインタビュー記事を掲載「天皇焼いて踏んだ」批判は残念 作者が思う芸術と自由 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後3時、ReFreedom_Aichiが、あいち宣言草案最終版を大村秀章愛知県知事に提出https://twitter.com/RefreedomA/status/1183667437792681984

午後4時頃、加藤翼、小泉明郎らが、サナトリウム河村たかし名古屋市長と公開討論河村名古屋市長「納得できる形に」 作家「政治家は文化に口を出さない方が」 公開討論 - 毎日新聞

午後6時、あいちトリエンナーレ2019が75日間の会期を終え閉幕、過去最高の65万人以上の入場者数を記録あいちトリエンナーレ2019が閉幕。65万人以上で過去最高の入場者数を記録|美術手帖)(「あいちトリエンナーレ2019」閉幕 65万人超が現代アートの祭典訪れる - サカエ経済新聞

午後6時、名古屋大学人の会と名古屋大学有志が、「あいトリ問題を考える@名大」を開催あいちトリエンナーレ問題を考える@名古屋大学 | main

日本文化政策学会が、補助金不交付に反対する声明を萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官宛に送付(原文PDF:http://www.jacpr.jp/wp-content/uploads/2019/10/191014%E6%96%87%E5%8C%96%E6%94%BF%E7%AD%96%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E5%A3%B0%E6%98%8E.pdf

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、閉幕にあたり声明を発表あいちトリエンナーレ2019終了にあたって 表現の自由回復のために その4 – 表現の不自由展・その後

ARTnewsが、ペドロ・レイエス、イム・ミヌク、ハビエル・テジェス、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンドのコメントを含む記事を公開Following Censorship Controversy at Aichi Triennale, Artists Discuss Why They Removed Their Work—and Then Reinstated It -ARTnews

ARTnewsが、イム・ミヌクへのインタビュー記事を公開Aichi Triennale Artist Minouk Lim Speaks Out on Art World Censorship and How the Exhibition Could Be 'Reborn' -ARTnews

10月15日(火)

河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」実施の経緯を調べ、名古屋市の負担金支出の是非を判断する検証委員会の設置を表明芸術祭の検証委設置へ 名古屋市、負担金の支出で - 産経ニュース)(河村氏「だまされたのでは」トリエンナーレ検証委設置へ:朝日新聞デジタル

朝日新聞が、あいちトリエンナーレ2019に対する電凸についてのルポ記事を公開「あんた日本人?」鳴りやまぬ電話・泣く職員…電凸ルポ:朝日新聞デジタル

宮田亮文化庁長官が、参議院予算委員会立憲民主党福山哲郎議員の質問に対し、あいちトリエンナーレ2019への補助金不交付決定の見直しは必要ないと述べるトリエンナーレ不交付、見直さず 補助金、宮田文化庁長官が初言及 | 共同通信)(「補助金不交付を見直す必要はない」文化庁長官が参院予算委で答弁【あいちトリエンナーレ】 | ハフポスト

10月16日(水)

大村秀章愛知県知事が、補助金不交付決定にあたって審議官が決裁した点、文化庁が議事録等を作成していない点を批判議事録なし「モリカケと一緒」 愛知・大村知事が批判:朝日新聞デジタル

10月17日(木)

津田大介芸術監督が、あいちトリエンナーレ2019閉幕にあたってのメッセージを公式ウェブサイトに公開閉幕にあたっての津田大介芸術監督からのメッセージ | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

鷲田めるろキュレーターが、補助金不交付決定を理由に、文化庁の「アートプラットフォーム事業」運営委員会委員と非公開の事業の委員を9月26日付で辞任したことを明らかにする学芸員・鷲田氏が文化庁の委員辞任 不交付に抗議 | 社会面 | 朝夕刊 | 中日新聞プラス)(補助金不交付に抗議 文化庁事業の委員 辞任相次ぐ | NHKニュース)(「文化庁は不交付の見直しを」。鷲田めるろが文化庁の委員を辞任|美術手帖

10月18日(金)

河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事の10月11日付公開質問状に対する回答書を公開https://twitter.com/kawamura758/status/1185153724957822976)(河村市長「謝罪の必要はない」 不自由展で知事に回答書 | 社会面 | 朝夕刊 | 中日新聞プラス

午後2時、日本記者クラブが、一連の問題を多角的に検証する企画「〈表現の不自由展・その後〉のその後」の第1回ゲストとして、山梨俊夫国立国際美術館長を招き、会見を行う「<表現の不自由展・その後>のその後」(1) 山梨俊夫・あいちトリエンナーレのあり方検証委員会座長 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC))(補助金不交付「個人的にも、国立美術館長としても反対」あいちトリエンナーレ検討委座長 - 毎日新聞

10月19日(土)

行政法学者の平裕介が、補助金不交付についての法的な論点の解説記事を美術手帖に寄稿「あいトリ」補助金不交付問題は県vs国の法廷闘争へ。今後の展開を行政法学者が解説|美術手帖

10月20日(日)

10月21日(月)

大村秀章愛知県知事が、会見でウィルあいちで開催予定の「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」の事前規制は難しいとの認識を示す。

youtu.be

Forbes JAPANが、津田大介芸術監督へのインタビュー記事を公開社会的なテーマに真正面から向き合う国際芸術祭に。津田芸術監督が振り返るあいトリ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレのあり方検討委員会に対し、意見陳述要旨を提出名古屋市:あいちトリエンナーレのあり方検討委員会による市長へのヒアリングについて(暮らしの情報)

10月22日(火祝)

白川昌生が、沖縄タイムスに寄稿表現の自由、重大な岐路 沖縄の教科書問題と同源 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

10月23日(水)

衆議院憲法審査会の野党メンバーらが、補助金不交付問題について愛知県庁で現地調査、大村秀章愛知県知事と懇談「あいちトリエンナーレ」補助金全額不交付問題について愛知県庁に現地調査に行きました | もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)

CINRA.NETが、高山明へのインタビュー記事を公開高山明が抱く作家の使命。思考が硬化する時代の中でいかに乱すか - インタビュー : CINRA.NET

NHKが、タチョ・ベネットへのインタビュー記事を公開私が少女像を購入した | NHKニュース

10月24日(木)

愛知県が、文化庁補助金不交付決定を違法で不当とし、不服の申し出を行うトリエンナーレ 補助金不交付 文化庁に不服申し出 愛知県 | NHKニュース

午後3時半、日本記者クラブが、「〈表現の不自由展・その後〉のその後」の第2回ゲストとして、野田邦弘鳥取大学教授を招き会見を行う「<表現の不自由展・その後>のその後」(2) 野田邦弘・鳥取大学教授 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC))(あいちトリエンナーレ補助金不交付、鳥取大教授「忖度が常態化しかねない」 TBS NEWS

山花郁夫衆議院憲法審査会幹事らが、国会内で会見し、10月23日の愛知県での現地調査に関する報告を行う「内容を審査し補助金不交付をしたのではないか」あいちトリエンナーレに関する愛知県からのヒアリングについて山花幹事が報告

河村たかし名古屋市長が、愛知県弁護士会の声明に対し抗議を申し入れる(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000121/121992/011024.pdf

10月25日(金)

愛知県が、9月20日愛知県議会本会議での大村秀章愛知県知事によるあいちトリエンナーレ2019に関する説明および10月15日同会議での閉会挨拶の原稿を公開「あいちトリエンナーレ2019」の事実関係について - 愛知県

大村秀章愛知県知事が、河村たかし名古屋市長の10月18日付回答書に対して反論(原文PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/259716_885389_misc.pdf

午後3時半、日本記者クラブが、「〈表現の不自由展・その後〉のその後」の第3回ゲストとして、横大道聡慶応大学大学院教授を招き会見を行う「<表現の不自由展・その後>のその後」(3) 横大道聡・慶應大学大学院教授 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)

東京新聞が、白川昌生へのインタビュー記事を公開東京新聞:表現の不自由展の出展作家 白川昌生さんインタビュー 抗議の電話応対、いい経験:群馬(TOKYO Web)

10月26日(土)

10月27日(日)

日本第一党(代表:桜井誠)愛知県本部が、ウィルあいち2階セミナールーム6で「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」を開催あいちトリカエナハーレ2019「表現の自由展」 – 日本第一党)(「日本人のための芸術祭」催しを続行 反差別団体は抗議:朝日新聞デジタル

午後2時、CRAC758が、ウィルあいちで日本第一党に対して抗議、ウィルあいちに対して利用要領に基づく中止を求めるCounter-Racist Action Collective • [HATE ALERT] #1027nohate名古屋

野田邦弘鳥取大学教授が、論座文化庁の「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業(文化資源活用推進事業)」外部審査委員の辞任の経緯について寄稿私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【上】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

稲田朋美自民党幹事長代行が、福井県遺族連合会「次世代の会」のつどいの講演で、補助金不交付について擁護稲田朋美氏、表現の不自由展で持論 「少女像や天皇陛下を焼く表現は…」 | 政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

10月28日(月)

午後3時、南雲由子板橋区議が、参議院会館で院内集会「project the barb」第2回を開催。高橋瑞木、遠藤水城、小田原のどか、仲山ひふみらが参加第2回若手アーティスト・アートマネージャーによる緊急ラウンドテーブル@参議院会館

野田邦弘鳥取大学教授が、論座文化庁の「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業(文化資源活用推進事業)」外部審査委員の辞任の経緯について寄稿私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【下】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、展示再開に要した費用を募るクラウドファンディングを開始あいトリ"表現の不自由展・その後"再開に要した活動費を募ります(「表現の不自由展・その後」実行委員会 2019/10/28 公開) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)

三重県伊勢市が、「伊勢市美術展覧会」に出品予定の花井利彦《私は誰ですか》を、あいちトリエンナーレ2019への脅迫行為等への懸念を理由に展示不可とする素材に慰安婦像、展示不可 伊勢市展:一面:中日新聞(CHUNICHI Web))(伊勢市美術展 慰安婦像扱った展示取りやめ 市長「安全最優先」 三重 - 伊勢新聞

10月29日(火)

大村秀章愛知県知事が、「日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019『表現の自由展』」はヘイトスピーチに当たるとして、ウィルあいちが催しを中止させなかった対応を不適切だったと述べる反移民の催し「明確にヘイト」 大村知事、法的措置も:朝日新聞デジタル

8月2日に脅迫文を送付して威力業務妨害の罪に問われていた稲沢市の男性の初公判、懲役1年6ヶ月の求刑に対し弁護側が執行猶予付きの判決を求め、即日結審不自由展めぐり脅迫1年6カ月求刑 被告「迷惑かけた」:朝日新聞デジタル

10月30日(水)

午後6時半、自由と平和のための東京藝術大学有志の会が、芸術と憲法を考える連続講座vol. 21「表現の不自由点・その後中止事件を考える」を東京藝術大学上のキャンパス音楽学部で開催。大浦信行、岡本有佳らが登壇芸術と憲法を考える連続講座 - 自由と平和のための東京藝術大学有志の会

10月31日(木)

河村たかし名古屋市長が、津田大介芸術監督らが名古屋市へ事前に作品の詳しい説明をせずに展示を行ったとして、刑事・民事の両面で法的措置を検討する意向を示す市が津田氏らに法的措置で調整|NHK 東海のニュース

鈴木健一伊勢市長が、「伊勢市美術展覧会」における展示不可の判断について、検閲には当たらないと強調伊勢市長「検閲ではない」=「慰安婦像」展示見合わせ:時事ドットコム

11月1日(金)

河村たかし名古屋市長が、10月25日付大村秀章愛知県知事による反論書に対し、回答書を提出https://twitter.com/kawamura758/status/1190192885561352192

あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」をめぐる動きの記録(9月)

報道や関係者の発言等公開されている情報から主要な動きを抜き出し、ソースとともに時系列に並べています。

最終更新:2019年9月30日21時53分
2019年9月29日22時7分
2019年9月25日23時33分

※長くなったので、8月分は別記事にしました。

kasuho.hatenablog.com

9月1日(日)

10時、津田大介芸術監督が、スカパー!の「津田大介 日本にプラス スペシャル」に出演津田大介 日本にプラス+ on Twitter: "第2部では、大きなニュースとなった“表現の不自由展・その後”中止問題について、あいちトリエンナーレの芸術監督を務める津田キャスターが語ります。番組では、あいちトリエンナーレや津田芸術監督に対し寄せられたさまざまな声や批判を紹介。その上で津田キャスターが受けとめを話します。… https://t.co/GYFe9qYPl4"

(日時詳細不明)小田原のどかが、豊田会場のボランティアスタッフ、とよトリ隊、豊田市美術館職員らとオーディエンスミーティングを開催https://twitter.com/odawaranodoka/status/1168338697361616897

9月2日(月)休館日

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」ヒアリングへの疑義と質問を送付検証委員会ヒアリングに対する 疑義と質問 – 表現の不自由展・その後

村山悟郎が、HAGAZINEに「あいちトリエンナーレの8月──次なる展開に向けて」を公開(あいちトリエンナーレの8月──次なる展開に向けて|村山悟郎 | HAGAZINE

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレ2019開催経費の名古屋市負担分の支払いを見送る可能性に言及トリエンナーレ負担金、河村市長が不払いの可能性を示唆 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」から河村たかし名古屋市長へヒアリングを申し入れたが返答がない旨を公表名古屋市長にヒアリング申し入れ 「表現の不自由展」検証委:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

youtu.be

午後0時半、津田大介芸術監督が、日本外国特派員協会で記者会見を行う「表現の不自由展」中止問題 津田大介氏が会見(全文1)海外作家から不満の声(THE PAGE) - Yahoo!ニュース)(「表現の不自由展」中止問題 津田大介氏が会見(全文2)政治家の圧力が原因ではない(THE PAGE) - Yahoo!ニュース)(「表現の不自由展」中止問題 津田大介氏が会見(全文3完)脅迫メールが770通(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

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午後2時、「表現の不自由展・その後」実行委員会のアライ=ヒロユキ、岡本有佳、小倉利丸が、日本外国特派員協会で記者会見を行う日本外国特派員協会での記者会見・発言メモー2 – 表現の不自由展・その後)(「表現の不自由展」実行委が会見(全文1)行政の判断は検閲に当たる(THE PAGE) - Yahoo!ニュース)(展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見(全文2)報道の自由をも侵害(THE PAGE) - Yahoo!ニュース)(展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見(全文3完)排外主義への準備が必要(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

www.youtube.com

Sukanya Gargが、飯田志保子チーフキュレーターへのインタビュー記事をSTIRで公開Of arts, politics and censorship at Aichi Triennale, Japan

9月3日(火)

田中功起が、展示を変更田中功起氏の展示の「再設定」について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

キャンディス・ブレイツが、展示の中止を申し出る新たに2作家が展示中止表明 あいちトリエンナーレ:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

黒岩祐治神奈川県知事が、定例記者会見で8月27日の発言について釈明定例記者会見(2019年9月3日)結果概要 - 神奈川県ホームページ

「検閲をして自分の気にくわないものは全部展示や表現をさせないという思いはない」と説明したうえで、「私のことばが足りず誤解を与えたことに対しては率直におわびしたい」と釈明しました。

黒岩知事「誤解を与えおわび」|NHK 首都圏のニュース

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柴山昌彦文部科学相が、定例記者会見であいちトリエンナーレへの補助金交付についてコメント柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年9月3日):文部科学省

河村たかし名古屋市長が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」のヒアリングに関して文書を愛知県に提出、公開の場での開催などを条件に応じる意向を示す公開なら意見聴取受諾、負担金は見送りも 芸術祭で河村市長 :日本経済新聞)(名古屋市、トリエンナーレ実行委開催求める 愛知県に文書提出 :日本経済新聞

愛知県弁護士会が、「表現の不自由展・その後」展示再開を求める声明を鈴木典行会長名で発表「表現の不自由展・その後」の中止に対する会長声明 - 意見・声明 - 愛知県弁護士会)(愛知県弁護士会、表現の不自由展再開を求める声明 :社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

9月4日(水)

碓井ゆいと大橋藍が、「表現の不自由展・その後の中止に対する「ジェンダー平等」としての応答」を発表表現の不自由展・その後の中止に対する「ジェンダー平等」としての応答 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

毎日新聞が、津田大介芸術監督のインタビュー記事を公開「このままでは禍根」「再開可能性20~30%」 津田大介氏が語る「不自由展」中止 - 毎日新聞

9月5日(木)

アーティスツ・ギルドが、声明を発表「表現の不自由展・その後」の閉鎖に対する声明。そして、その前とこれから)(9月17日公開英語版:Statement from the Artists’ Guild on the Wider Significance of Aichi Triennale Censorship - Frontpage - e-flux conversations

午後10時、NHKクローズアップ現代+」で「「表現の不自由展・その後」中止の裏で何が」が放送される表現の“自由”を考える|NHK NEWS WEB

9月6日(金)

岡本有佳が、「私たちは何を失おうとしているのか?──あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」中止事件の当事者が見た風景」を、安世鴻が、「表現の不自由展・その後──作品の声を聞く写真」を『世界』に掲載世界 2019年10月号 - 岩波書店

小田原のどかが、「彫刻とはなにか──「あいちトリエンナーレ2019」が示した分断をめぐって」を『群像』に掲載群像

札幌国際芸術祭実行委員会が、9月22日開催予定のトークイベント「ディレクターズトーク番外編第2弾(出演予定:あいちトリエンナーレ2019 津田大介芸術監督、札幌国際芸術祭2020ディレクター 天野太郎・田村かのこ)」の中止を発表「あいちトリエンナーレ連携企画in愛知県」の一部内容変更について | 札幌国際芸術祭 – SAPPORO INTERNATIONAL ART FESTIVAL

実行委に苦情や脅迫は来ていないが、「円滑に運営することが困難」として、中止に踏み切った。

津田大介さんとのイベント中止 札幌芸術祭、安全確保が困難 | 共同通信

午後6時、浄土複合の講座に津田大介芸術監督が急遽登壇緊急企画「芸術/表現の場は今、いかに可能か──あいちトリエンナーレ2019をきっかけに」 - 浄土複合 Jodo Fukugoh

9月7日(土)

9月8日(日)

午後3時、CAMPが「タウンホール・ミーティング:表現の現場における暴力への対峙に向けて」を開催。あいちトリエンナーレ2019に関わる参加予定者として、アーティストの卯城竜太Chim↑Pom)、藤井光、キュンチョメ、白川昌生、村山悟郎、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」副座長の上山信一CAMP: タウンホール・ミーティング:表現の現場における暴力への対峙に向けて

午後5時、サナトリウム×ムービーの輪が、サナトリウムで「あいちトリエンナーレ・オーディエンス・ミーティング vol. 1」を開催。

9月9日(月)休館日

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレ2019開催経費の名古屋市負担分の支払いを見送る可能性に再び言及し、文化芸術への市の助成のあり方を検討する「アーツカウンシル」設置を示唆名古屋市長、負担金の不払い示唆 「表現の不自由展・その後」巡り | 共同通信)(芸術助成に第三者機関 あいちトリエンナーレ「不自由展」巡り 名古屋市、設置へ /愛知 - 毎日新聞

市長:文化庁は、文章そのものを引きますと、8月26日に文化庁に確認しとるようですけど、「当該事業は春に採択し、現在は審査の過程にある。現在の状況として申し上げられることはそれだけである」というのが、文化庁の答えです。やっぱり文化庁も審査しとるわけですよ、これ。

記者:それは市から問い合わせしたということですか?

市長:はい。

記者:で、8月26日に回答したということですか?

市長:文化庁地域文化創生本部に確認しております。

市長:補助金を助成するプログラムとして妥当だろうかと、いうこと、これがいかんという議論は、わし、いろんな記事読みましたけど、アートカウンシル、名古屋版アートカウンシルというのを作らないかんのだけど、どういう経緯で起きたかというと、ヒトラーが芸術を利用したわけですよねこれ。ゲッベルスじゃなかったかな、ちょっと不正確でいかんで。その反省を受けて、権力から離れたところ、行政権といいますか、のところで、芸術というのを助成してもいいかについてはジャッジするということで、特にイギリスで一番盛んなようなんだけど、アートカウンシルいうのができて。これ予算をきちっと持ってて、やっぱり審査から行います。評価とか今後どうするかまで入れてってくということなんで。やっぱりね、審査するんですよやっぱり。だけどほんとは、今んとこ今回なかったけど、名古屋も作らないかんと言うて文化ナントカ計画に書いてありますけど、なかったと。ということで、県が独自にといいますか、単独でといいますか、審査をされたんでしょうそりゃ。審査をされて、どうぞ展示してくださいとなったんでしょう、これ。県がすでに判断したんでしょう、公権力が。で、あれっと思った場合に、ちょっと待ってくれということを言っちゃいけないんですかね。ということは、一旦行われた県の権力行為、というと怒るかわからんで、まあ県による判断、どうぞ展示してくださいということを、守りなさいと、権力を。そういうふうになりますよ、これ。ほんとに。なんか、反権力が表現の自由だいうような立場で言っとる記事が多いですけど、逆やねーのと、俺からすりゃ、これ。僕の話がはじめじゃないの、県の判断のほうが先にあったんだから。分かるかこれ。と思いますよ。だでお金のことについても、だから事後的ではありますけど。不思議なもんだね、これ事前にやると検閲だとかなんとかお金やなんかでも出展するものがどうのこうのとなるんだけど、やっぱりアートカウンシルでも、そういうなんですか、審査機能って持っとるんですよ。ただ日本のやつ読んでみると、それぞれ外郭団体があるわけ。名古屋だったら文化振興事業団みたいな。そこの中に入れようかという傾向があるんですよ。浜松が実はそうです、調べたら。独立じゃなくて、自分のとこの外郭団体、名古屋で言や理事長は元の、なんだったか、県北の局長じゃないかな、確か、が行っておられるところですね。そうなっちゃうんだこれ。そすと僕これ、そんなことだったら権力の判断とおんなじじゃねーか、ということがあって。そら、ようこれから議論して勉強というか、せなあかんですね。

記者:関連で、トリエンナーレで言うと、今回の開催もあるんですけど、名古屋市にとっては、次回の開催というのも検討材料になるかと思うんですが、現時点では市長、どういう構えなんでしょうか?

市長:それこそアートカウンシルでやらなあかんですよ。僕が判断しないように、それこそ。僕の意見をあえてとられれば、そらやっぱり、名古屋文化不毛の地とよう言われるがね、悔しいけど。そうでしょう、戦争でみんな燃えてまって、名古屋城まで燃えてまってとということでしょう。そういうなかで、やっぱりこういう文化芸術という盛り上げるためにどうやって助成していくかと、助成にふさわしいプログラムはどういうものなんだろうかということはやって、それでやっぱりそれがそのトリエンナーレいわゆる現代美術になるのか伝統文化芸術になるのか知りませんけど、ミックスかハイブリッドかなんか知らんけど、そりゃやっていったらええと思いますね、わしは。

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9月10日(火)

午前11時、卯城竜太Chim↑Pom)、大橋藍、小泉明郎、高山明、ホンマエリ(キュンチョメ)が、日本外国特派員協会で記者会見を行う(加藤翼、藤井光、村山悟郎も会場で発言)。

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ReFreedom_Aichi は、現在閉鎖されている全ての展示の再開を目指すプロジェクトです。

[中略]

現在は以下のプロジェクトを包括しています。 

0 ネゴシエーション

・問題への具体的な提案、県や運営側などへの交渉や要求。再開までのロードマップの作成。交渉の進展いかんでは、アーティストの最後の切り札として、ボイコットの選択肢を持つアーティストとのコラボレーションも視野に入れる。

1 セキュリティ

・高山明 主導の演劇プロジェクト「アーティスト・コールセンター」の立ち上げ。

・県には現実的な打開策をロードマップにのっとり求める。

2 オーディエンス

・#YOurFreedom プロジェクトの始動。オーディエンスと展示が閉鎖されているアーティストたちとのコラボレーションとして、現在閉鎖されている展示室の扉に、オーディエンスに「あなたの不自由」を付箋に書いて貼ってもらうプロジェクト。再開を支持するオーディエンスの声を可視化し、再開までその量を蓄積する。SNSを通じても拡散し、国を越えたムーブメントへと育てる。

ジェンダーステートメントへの署名促進。プロアマ問わずクリエイター、研究者など芸術生産者なら誰でも賛同できるステイトメントに、署名を呼びかける。https://refreedomaichi.wixsite.com/genderfree

・アーティストランスペース「サナトリウム」で、県民にひらかれたイベント、ワークショップおよび展示を開催。ジェンダー、各国の検閲問題、ヘイトスピーチ、公務員法、表現の自由憲法などについて、有識者を招いてディスカッションを行う等、あいちトリエンナーレの展示中止問題について県民とともに理解を深める。

3 アーカイブ

・ホームページ立ち上げ、本件のステートメントや資料を収集。

4 ファンディング

クラウドファンディングでの資金創出、その為のアーティストによる作品のドネーション 
Goodmorning「ReFreedom_Aichi - あいトリを検閲から表現の自由のシンボルへ」 
・募集期間:9/10 - 10/14
・目標金額:10,000,000 円
・URL :https://camp-fire.jp/projects/view/195875

5 プロトコル

表現の自由をアピールする「あいちプロトコル」の、アーティスト主導による草案の制作と提出。日本の芸術祭、美術館の実態を踏まえた表現の自由の確保、アーティストやキュレーターの権利保護など、今後さまざまな機関で批准されるべき理念と具体策を、外部からのアドバイザーや過去のあいちトリエンナーレの関係者も招き構築。

ReFreedom_Aichi

藤井光が、プロトコルについての原稿を公開Hikaru Fujii - 本日、開催されたあいちトリエンナーレ2019参加アーティストの記者会見で、私は「あいち宣... | Facebook

同日、BuzzFeedが加藤翼、卯城竜太Chim↑Pom)、小泉明郎、ホンマエリ(キュンチョメ)へのインタビュー記事を公開分断を生まないために。芸術家たちがいま問う「表現の自由」とアートの意味

大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」についての考え方を文書で発表(原文PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/254881_852906_misc.pdf

「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」が、あいちトリエンナーレ2019に関するアンケート調査を実施【あいちトリエンナーレのあり方検証委員会】アンケート調査を実施します - 愛知県

9月11日(水)

愛知芸術文化センター内に、あいちトリエンナーレ2019のキャプションを模したパネルが設置される作者は「津田大介」? あいちトリエンナーレにイタズラと思われるキャプション|MAGAZINE|美術手帖

「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」が、9月21日に表現の自由に関する国内フォーラムの開催を発表表現の自由に関する国内フォーラムを開催します - 愛知県

津田大介芸術監督が、遠藤水城Facebook投稿にコメントを投稿遠藤 水城 - それでもアートをやる、ための自己反省(2.5) -... | Facebook

江川紹子が、小泉明郎のインタビュー記事を公開「表現の自由」を取り戻すために~アートとは、そして美術館の役割とは何か(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース

9月12日(木)

午後6時半、小田原のどかが、とよた大衆芸術センターでオーディエンスミーティングvol. 2「あいちトリエンナーレ2019の「しまい方」を豊田から考える」を開催。ゲストに毒山凡太朗https://twitter.com/odawaranodoka/status/1172041988352249857

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、ステートメントを公開表現の自由回復のために その2 〜「表現の不自由展・その後 〈壁を橋に〉プロジェクト」〜 – 表現の不自由展・その後

9月13日(金)

午後2時、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、あいちトリエンナーレ2019実行委員会に対し展示再開を求める仮処分の申立書を、名古屋地方裁判所に提出、愛知県弁護士会館で記者会見を行う記者会見のご案内 – 表現の不自由展・その後)(表現の不自由展「再開を」 実行委が仮処分を申し立て [表現の不自由展・その後][「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後6時半、「表現の不自由展・その後」の再開を求める愛知県民の会が、緊急シンポジウム「表現の不自由展・その後」と歴史の真実:日本軍「慰安婦」等歴史の真実に向き合い未来の教訓に」を愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開催、パネリストとして安世鴻が参加「不自由展」再開求める声、今も 芸術祭は残り1カ月 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後7時、あいちトリエンナーレ実行委員会が、8月9日開催が延期となっていたトーク 「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)を開催小田原のどかトークイベント「情の時代の「公共・彫刻」をめぐって」を開催します! | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、「あいちトリエンナーレあり方検証委員会」が9月10日に開始したアンケート調査に対し、抗議と撤回を要求あいちトリエンナーレあり方検証委員会のアンケートに対する抗議、撤回要求 – 表現の不自由展・その後

9月14日(土)

午後1時、卯城竜太、キュンチョメ、毒山凡太朗、村山悟郎が、サナトリウムで「#YOurFreedom 緊急会議&ワークショップ」を開催https://www.refreedomaichi.net/post/2019/09/14-yourfreedom-project。また、サナトリウムが、ステートメントに差別的言動の禁止を明記。

サナトリウム」では、多様な思想的背景をもつ市民相互の穏やかな対話を目指しますが、いかなる差別的言動も受け入れません。いわゆる「ヘイトスピーチ解消法」(2016)を参照し、以下のような言動であると運営者が判断した場合、退場を求めます。また、退場者には以降の入場もお断り致します。人種、国、民族、宗教、性的指向、性別、障害などを理由に、集団もしくは個人に対して著しく差別的意識を助長し又は誘発する目的で公然と侮蔑する言動。および地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動。

https://twitter.com/Sanatoriumaichi/status/1172808535811342336

ReFreedom_Aichiが、モニカ・メイヤーの《the Clothesline》のコンセプトと手法を引き継ぎ、鑑賞者が記入した経験談愛知県美術館8階D室の閉鎖された扉に貼るプロジェクト「#YOurFreedom」を試験実施https://twitter.com/OurClothesline/status/1172429581552193536)(https://twitter.com/RefreedomA/status/1173184196090580992

午後4時、田中功起が、展示変更に伴い追加のエクステンション企画「アッセンブリー」を実施https://twitter.com/kktnk/status/1172098724593459201

9月15日(日)

午前3時過ぎ、村山悟郎が遠藤水城への反論を投稿村山 悟郎 - 「表現の不自由展・その後」のキュレーションについてー 遠藤水城さんへの応答... | Facebook

午後2時、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、東別院会館で「〈壁を橋に〉プロジェクト 今こそ集会」を開催〈壁を橋に〉プロジェクト 今こそ集会 – 表現の不自由展・その後

9月16日(月)

9月17日(火)

午前6時(現地時間9月17日午後7時)、ポンジャ現懇(PoNJA-GenKon)が、ニューヨークのWhiteBoxで報告会「Un-freedom of Expression: Reports on the 2019 Aichi Triennale」を開催。加藤翼(スカイプ参加)、津田道子が参加UN-FREEDOM OF EXPRESSION: REPORTS ON THE 2019 AICHI TRIENNALE / A TRANS-PACIFIC ROUNDTABLE DISCUSSION REGARDING CENSORSHIP IN THE PUBLIC SPACE - WhiteBoxWhiteBox)(富井玲子 [現在通信 From NEW YORK] :表現の不自由 | Art Annual online

午前、大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で河村たかし名古屋市長の言動に対して反論。

誰もが芸術的価値を認めるものだけの展示を認めるのであれば、こうした展示展は成立しない。かつてナチスが退廃芸術と称して前衛芸術や現代アートを否定した歴史がある。ドイツはそれの反省に立ってそういうのはいけないとやっている。誰もが認めるものでないとやってはいけないということはまさにナチスそのものである。そんなことではないということと、「愛知県や私が芸術的な価値について当否を判断して展示内容を決定したものはありません」ということを明快に出させていただいている。

https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1174295005332045824

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午後1時半、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第2回開催議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第2回会議) - 愛知県) 

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山梨俊夫座長が、記者会見。「再開は条件が整えばすぐにできるという問題ではない」と述べ、現時点では困難との認識を示す不自由展作品で2回目の検証委 丁寧な解説必要だった | 共同通信

津田大介芸術監督が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第2回の開催を受けてコメントhttps://twitter.com/tsuda/status/1173957566365388800

9月18日(水)

大村秀章愛知県知事が、中日新聞9月18日付朝刊26面の記事大村知事「ナチスそのもの」 河村市長の展示中止要請に | 社会面 | 朝夕刊 | 中日新聞プラスに対して厳重抗議https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1174295005332045824

千葉県の男性が、名古屋市への脅迫メールによって業務を妨害したとして、威力業務妨害の容疑で逮捕される名古屋市へ脅迫メールの疑い 男を逮捕 相次ぐ脅迫との関連捜査 | NHKニュース

9月20日(金)

大村秀章愛知県知事が、愛知県議会9月定例議会において「表現の不自由展・その後」中止にまつわる一連の経緯を報告録画映像再生 - 愛知県議会インターネット中継)(https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1174937162506092544

河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事に対し公開質問状を提出(公開質問状原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000121/121114/190920.pdf)(河村氏「少女像、芸術性説明を」 県知事に質問状、謝罪要求 | 共同通信

午後2時半頃、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、「表現の自由に関する国内フォーラム」の招待に差別的な待遇があるとして抗議「“『表現の不自由展・その後』について考える”をテーマとした国内フォーラム」における差別待遇への抗議 – 表現の不自由展・その後

名古屋地方裁判所が、「表現の不自由展・その後」実行委員会による9月13日付で申し立てた仮処分の第1回審尋を開く。あいちトリエンナーレ実行委員会は、申立の却下を求める不自由展仮処分、審尋で「却下を」 芸術祭実行委 /愛知 - 毎日新聞

9月21日(土)

ReFreedom_Aichiが、9月14日頃から試験実施していたプロジェクト「#YOurFreedom」を開始『表現の不自由展・その後』に続く扉に数百人の声が貼られた。「あなたは、自由を奪われたことはありますか?」 | ハフポスト

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第2回の資料の問題点を指摘「第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の「資料1 これまでの調査からわかったこと」への追加要請 – 表現の不自由展・その後

午後2時、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」が、「表現の自由に関する国内フォーラム」を開催。検証委員会からの報告(第1部)、出展作家と参加者との意見交換(第2部)、アンケート意見に対する出展作家の回答(第3部)【9月20日更新】表現の自由に関する国内フォーラムを開催します - 愛知県)(「表現の不自由展」巡り意見交換 名古屋でフォーラム:朝日新聞デジタル)(「表現の自由に関する国内フォーラム」が開催。「自由と権利、一緒に取り戻して」|美術手帖

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9月22日(日)

午後2時、「表現の不自由展・その後」の再開を求める愛知県民の会が、若宮大通公園で集会。250名が参加9・22 今すぐ見たぁい「表現の不自由展・その後」の再開をもとめる全国集会in名古屋)(「不自由展」再開求める 名古屋で出展者ら250人行進:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

午後4時半頃、NHKが、津田大介芸術監督へのインタビュー記事を公開トリエンナーレ 渦中の津田大介氏 心境語る | NHKニュース

午後5時、藤井光が、エクステンション企画のなかで展示中止の意向を表明【EXT】藤井 光レクチャーパフォーマンス/鑑賞ツアー『無情』(N60) | あいちトリエンナーレ2019)(新たに2作家が展示中止表明 あいちトリエンナーレ:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

午後7時半、サナトリウムがVincom Center for Contemporary Art芸術監督・遠藤水城をゲスト・スピーカーとするワークショップを開催Sanatorium | ReFreedom_Aichi 

アンドリュー・マークルと前山千尋が、タニア・ブルゲラと小泉明郎へのインタビュー記事をARTiTで公開タニア・ブルゲラ、小泉明郎「「表現の自由を守る」・その後」 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

9月23日(月)

午後10時頃、相馬千秋キュレーターが、藤井光の展示中止の意向表明に対してコメント相馬 千秋 - 藤井光さんがレクチャーパフォーマンスの最中に名古屋市美術館での展示作品「無情」のボイコットを表明しまし... | Facebook

9月24日(火)

キャンディス・ブレイツが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。ただし、土日祝は、これまで通り展示を行う【続報】本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」が25日に示す中間報告を受けて「表現の不自由展・その後」の展示再開の可否を速やかに判断する考えを示す不自由展、再開可否速やかに検討 愛知知事 | 共同通信。また、河村たかし名古屋市長が9月20日付で公開した質問状に対し回答する意向を示す大村知事「論破する」、不自由展巡る河村市長の質問状に:朝日新聞デジタル

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午後6時、遠藤拓己(dividual inc.)がForbes JAPANに記事を公開。

ぼくたち「dividual inc.」の出品作については、当該企画展の中止との関連で出品を取りやめたり、作品の改変を行ったり、あるいは、現在一部の出展作家たちが検討している作品名の変更を行ったりといったことは今のところ行わないつもりです。

分断の焼け野原に新たなコモンセンスは生まれ得るか? 「表現の不自由展・その後」の騒動に寄せて | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

午後7時半、サナトリウムが哲学者・國分功一郎憲法学者・木村草太をゲスト・スピーカーとするワークショップを開催Sanatorium | ReFreedom_Aichi )(出展作家が憲法学者ら招き会合|NHK 東海のニュース

午後9時半頃、大村秀章愛知県知事が、中日新聞9月18日付朝刊26面の記事大村知事「ナチスそのもの」 河村市長の展示中止要請に | 社会面 | 朝夕刊 | 中日新聞プラスに対して訂正を求めるhttps://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1176476011057180672

9月25日(水)

午前2時頃、小泉明郎が、藤井光の展示中止の意向表明について補足のコメントMeiro Koizumi - 藤井さんのボイコットに関して、藤井さんにも相馬さんにも近い関係にある私から補足します。... | Facebook

午後1時、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第3回開催「第3回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の開催について - 愛知県、「条件が整い次第、速やかに再開すべきである」との中間報告をまとめた議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第3回会議) - 愛知県)(「表現の不自由展・その後」、展示再開の方向性定まる。検証委員会が中間報告|美術手帖。また、同日をもって「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の活動を終了し、9月26日より「あいちトリエンナーレのあり方検討委員会」としての活動を開始することを表明。大村秀章愛知県知事は、「一連の経過しっかりと受け止めて、条件を整えた上で再開を目指したい」と挨拶表現の不自由展「条件を整え再開目指したい」 大村知事 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

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午後4時過ぎ、大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」にまつわるトラブルを招いたとして、津田大介芸術監督を厳重注意処分。また、展示再開に向けた「表現の不自由展・その後」実行委員会および同展出品作家との協議の窓口は、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局およびキュレーターとするよう指示。

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津田大介芸術監督が、記者会見のなかで芸術監督の職を続行する考えを示す津田大介氏「『進め方に問題』は疑問残る」検証委 中間報告に | NHKニュース)(厳重注意処分の津田大介氏「会期の最後まで仕事を全うしたい」愛知県の検証委中間報告に - 毎日新聞)(表現の不自由展「再開目指したい」 大村愛知県知事 (写真=共同) :日本経済新聞

河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事の発言を批判「全部、津田さんのせいにしている」河村氏、不自由展中間報告に皮肉 - 毎日新聞

9月26日(木)

午前2時半頃、文化庁が、事前の申請内容が不十分だったとして、予定していたおよそ7800万円の補助金を交付しない方針を固めたことを、NHKが報道愛知 国際芸術祭への補助金 不交付の方針 文化庁 | NHKニュース)(あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて | 文化庁

午前10時前、大村秀章愛知県知事が、4月25日付文化庁長官名の採択通知書を受領しているとして、不交付の場合は総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」での審査を申し出る意向を示す補助金とりやめ「係争処理委員会で理由聞く」 大村知事:朝日新聞デジタル

午後2時前、萩生田光一文部科学大臣が臨時のぶら下がり会見で、補助金適正化法等を根拠に不交付を決定したと説明東京新聞編集局: "あいちトリエンナーレの補助金をめぐり、萩生田文部科学大臣が臨時のぶら下がり会見です。"

「愛知県側では4月の段階で、会場が混乱するのではと警察当局と相談していたらしいが、文化庁にはその内容が来ていなかった。少なくとも各方面に相談した段階で申請先の文化庁にも相談すべきだったのではないか」と述べた。 検閲にあたるのではないかとの質問には、「中身については文化庁は全く関与しておらず、検閲にはあたらない」と答え、官邸の指示があったかについては「私が就任してからはありません」と述べた。

萩生田氏「展示、申請通りでない」 補助金不交付を表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

河村たかし名古屋市長が、文化庁の決定を「至極まっとうな判断」と評価し、市の負担金についても「国と共同歩調を取りたい」とする芸術祭補助金不交付「まっとう」 文化庁決定に名古屋市長 | 共同通信

午後5時前、大村秀章愛知県知事が、表現の自由を争点に国を提訴して不交付の是非を問う考えを示す大村知事、国を訴える考え 不自由展の補助金とりやめで [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(愛知・大村知事、補助金不交付に裁判で争う意向 あいちトリエンナーレ:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web)

午後6時、文化庁前で補助金不交付撤回を求める緊急抗議が行われ、100名余りが参加https://twitter.com/OurPlanetTV/status/1177157446587994112

午後7時半頃、山田太郎参議院議員が、文化庁地域文化創生本部へのヒアリングの結果をブログ記事で公開あいちトリエンナーレの補助金全額不交付の件 | 参議院議員山田太郎 公式サイト

午後8時過ぎ、もとむら伸子衆議院議員が、文化庁へのヒアリングの結果をTwitterで公開https://twitter.com/motomura_nobuko/status/1177179751032619009

夜、ReFreedom_Aichiが補助金不交付撤回を求める署名活動をchange.orgで展開キャンペーン · 文化庁は「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金交付中止を撤回してください。 · Change.org

午後11時前、クワクボリョウタ補助金不交付に抗議し、文化庁主催の展覧会への出品ならびに文化庁メディア芸術祭への関与を取りやめる意向を示すRyota Kuwakubo

愛知県が、あいちトリエンナーレ2019に寄せられた電話による意見7つの音声データを公開あいちトリエンナーレ2019に寄せられたご意見等 - 愛知県)(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 - YouTube

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、無条件の展示再開を求める表現の自由回復のために・その3 「条件付き再開」は検閲であり、無条件回復こそ自由の証明である – 表現の不自由展・その後

9月27日(金)

藤井光が、《無情》の上映中止【続報】本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

午前、菅義偉官房長官が、記者会見で補助金不交付について、展覧会の具体的内容ではなく、申請手続きに関して不当な行為が認められたため、文化庁が法令や交付要綱に沿って適切に判断したとコメント菅官房長官「具体的内容は関係ない」 あいちトリエンナーレ補助金不交付 - 毎日新聞

萩生田光一文部科学大臣が、記者会見で「大騒ぎをすれば展示会をやめさせられ、補助金をもらえなくなるような仕組みにしようとは全く思っていない」とコメント(文科相、補助金不交付は適切強調 愛知の国際芸術祭で | 共同通信

名古屋地方裁判所が、9月13日付で「表現の不自由展・その後」実行委員会が申し立てた仮処分の第2回審尋を開く。「表現の不自由展・その後」実行委員会は、10月1日に中止前の状態で展示を再開するよう和解を提案不自由展側、10月1日再開を 仮処分審尋で和解提案 | 共同通信

午後6時頃、東京藝術大学正門前で補助金不交付に反対する緊急ミーティングが開催され、200名強が参加「文化庁が文化殺すな」長官ゆかりの東京芸大で抗議集会 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後7時頃、京都文化庁地域創生本部前で補助金不交付に反対する抗議が行われる。

午後9時、大村秀章愛知県知事(生中継参加)と中垣克久が、Abema TV「AbemaPrime」に出演AbemaPrime 【緊急出演】「表現の不自由展」国と裁判も?大村知事が生中継 | 【AbemaTV】国内最大の無料インターネットテレビ局

舞台芸術制作者オープンネットワークが、文化庁補助金不交付に対する抗議声明を、萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官宛に送付【賛同者募集中】文化庁「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付(2019年9月26日発表)に対する抗議文を送付しました。We are calling out for your support! The letter of protest to the Agency for Cultural Affairs on its decision over the subsidy for Aichi Triennale2019. - ON-PAM | 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワークON-PAM | 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク

9月28日(土)

表象文化論学会が、文化庁補助金不交付決定の撤回を求める会長声明を発表文化庁による「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付の撤回を求める会長声明 | News | 表象文化論学会

9月29日(日)

ReFreedom_Aichiによるプロジェクト「#YOurFreedom」が、愛知県美術館8階D室扉から、同室内へと会場を拡張https://twitter.com/kyun_chome/status/1178214486047510528)(「不自由展」展示室への扉、一部開く 作家らが働きかけ [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午前10時過ぎ、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」のヒアリング対象者(その他有識者)として、国際政治学者の三浦瑠麗が、「表現の不自由展・その後」の感想をツイートhttps://twitter.com/lullymiura/status/1177028913735688192

午後1時半、全国美術館会議が、会員限定の非公開シンポジウム「あいちトリエンナーレ問題を考える」を開催。

美術評論家連盟が、文化庁補助金不交付に対する抗議声明を、萩生田光一文部科学大臣宮田亮文化庁長官宛に送付「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金不交付決定への抗議声明 | 美術評論家連盟 AICA JAPAN

9月30日(月)

午前7時、社会学者の韓東賢が、田中功起のインタビューをYahoo!ニュースに掲載「早さと遅さ、両方の行動をアーティストが取れるようになっていけば」田中功起インタビュー(韓東賢) - 個人 - Yahoo!ニュース

愛知県が、あいちトリエンナーレ2019に寄せられた電話による意見7つの音声データの公開を停止あいちトリエンナーレ電凸、抗議の音声が愛知県サイトから削除される | ハフポスト)(トリエンナーレの「電凸」音声、愛知県のサイトから削除…県「一定の役割を終えた」 - 弁護士ドットコム

午前9時過ぎ、大村秀章愛知県知事が、名古屋地方裁判所の第3回審尋を前に、4つの条件を示した上で再開への協議を提示

①犯罪や混乱を誘発しないように双方協力する

②安全維持のため事前予約の整理券方式とする

③開会時のキュレーション(展示内容)と一貫性を保持し、必要に応じて(来場者に)エデュケーションプログラムなど別途実施する

④県庁は来場者に対し(県の検証委の)中間報告の内容などをあらかじめ伝える

大村知事「不自由展」再開むけ4条件提示 事前予約など [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午前、名古屋地方裁判所が、9月13日付で「表現の不自由展・その後」実行委員会が申し立てた仮処分の第3回審尋を開き、展示を再開する方向であいちトリエンナーレ実行委員会と和解、10月6日〜8日の再開で調整「表現の不自由展」再開へ 時期は10月6~8日で協議 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(「不自由展」10月6日にも再開 実行委と芸術祭側が和解 (写真=共同) :日本経済新聞

午後、河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」展示再開合意について「市も主催者の芸術祭で政治的な作品を展示するのは、世論のハイジャックになり、とんでもないことだ」と批判名古屋市長、展示再開合意を批判 「世論のハイジャックだ」 | 共同通信

午後、津田大介芸術監督が、展示再開合意についてコメント不自由展再開で和解 津田氏「直接関与できないが感謝」 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

午後4時、表現の自由を市民の手に全国ネットワークが、「表現の不自由展・その後」展示再開を求める緊急院内集会を開催、大浦信行が参加あいちトリエンナーレ《表現の不自由展その後》再開を求める緊急院内集会(衆議院第2議員会館))(https://twitter.com/kirayoshiko/status/1178588691410718721

午後5時前、日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)会員有志が、文化庁補助金不交付に対する意見を表明【意見表明】文化庁が決定した 「あいちトリエンナーレ2019」 への補助金不交付についての意見表明(会員有志) – Contemporary Art Dealers Association Nippon

午後7時、サナトリウム毛利嘉孝をゲスト・スピーカーとするワークショップ「富山県立美術館事件(1986)からあいトリまで:美術館における検閲の歴史を振り返る」を開催。

午後7時、文化庁前で補助金不交付撤回を求める緊急抗議が行われ、200名余りが参加。吉開菜央、小泉明郎らがスピーチ国際芸術祭への補助金不交付 芸術家ら文化庁前で抗議集会 | NHKニュース

 

あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」をめぐる動きの記録(8月)

報道や関係者の発言等公開されている情報から主要な動きを抜き出し、ソースとともに時系列に並べています。

最終更新:2019年9月25日23時33分
2019年9月16日22時44分
2019年8月17日18時20分

7月31日(水)内覧会、レセプション

朝刊各紙が、「表現の不自由展・その後」に関する報道。

午後、事務局の電話回線がパンク状態に(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午後6時、文化庁職員が、あいちトリエンナーレ2019レセプションを欠席。

レセプションを招待されていた文化庁職員が欠席したことについては、文化庁の担当者が「報道を受けて、事実関係などの対応にあたっていたため取りやめた」と説明しました。

芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース

8月1日(木)あいちトリエンナーレ2019開幕

河村たかし名古屋市長が、取材に対し「表現の不自由展・その後」の視察する考えを示す河村名古屋市長、「慰安婦」少女像展示を問題視、2日に視察へ | 週刊金曜日オンライン

「表現の不自由展・その後」専用ウェブサイト公開https://censorship.social/

8月2日(金)

午前9時過ぎ、愛知芸術文化センターに「大至急撤去しろや、さもなくば、うちらネットワーク民がガソリン携行缶持って館へお邪魔すんで」という脅迫文が届き、愛知県警東署へ通報「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午前、菅義偉官房長官が、閣議後会見で補助金交付に言及芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース

柴山昌彦文部科学相が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」に対する補助金交付のプロセスについてコメント柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月2日):文部科学省

正午、河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」視察後の囲み取材に対しコメント。

「どう考えても日本国民の心を踏みにじるものだ。税金を使ってやるべきものではない」と述べました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

愛知県本庁が、コールセンターを設置(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

夕方、河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事に対し展示中止を求める文書を提出2 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(8月2日付け河村市長から知事あて文書) [その他のファイル/1.99MB]

2日夕方、事務方を通じてこうした文書を提出しました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

名古屋市:報道資料 令和元年8月2日発表 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(市政情報)

(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119833/webc.pdf

夕方、津田大介芸術監督が、記者会見で展示変更を含めた対応検討の考えを示す「表現の不自由展・その後」について津田大介芸術監督が会見を行った際に配布したステートメントです(2019年8月2日) | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

来場者や職員の安全が危ぶまれる状況が改善されないようであれば、展示の変更も含め何らかの対処を行う考えを示しました。

芸術祭に慰安婦問題像 「テロ予告や脅迫ともとれる電話も」 | NHKニュース

大村秀章愛知県知事が、津田大介芸術監督を知事公舎に呼び、8月3日をもって展示終了を提案表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル。8月3日午前11時に安全確保のための中止を発表することに*1

23時過ぎ、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を説明《平和の少女像》含む「表現の不自由展・その後」、展示中止へ。抗議殺到で芸術祭全体の運営に支障|MAGAZINE | 美術手帖。「表現の不自由展・その後」実行委員会はリスク検討の不足を主張表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル

8月3日(土)

午後、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を再度伝える。大村秀章愛知県知事が、緊急避難的措置として専決処分で中止を決表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル

午後4時半、「表現の不自由展・その後」の入場受付を終了少女像頭に紙袋、怒鳴り声…「表現の不自由展」最後の日 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

午後5時、大村秀章愛知県知事、津田大介芸術監督が、臨時記者会見で「表現の不自由展・その後」の展示中止を発表。

www.youtube.com

トリエンナーレを楽しみにしている多くの方に安全にご覧いただくことを第一に考えたい」と述べ、3日かぎりで、少女像を含む「表現の不自由」をテーマにしたコーナーの展示を中止すると発表しました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

www.youtube.com

「中止は大村知事の判断でもあるが、僕の判断、責任だ。一度は展示され、撤去されるなどした作品を集めたので、途中での中止の可能性は当然、念頭に置いていたが、沸き上がる賛同や反感を可視化することに意味があると思った」と述べました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

日本ペンクラブが、声明を発表日本ペンクラブ声明―あいちトリエンナーレ2019「『表現の不自由展』・その後」の展示は続けられるべきである – 日本ペンクラブ

午後8時過ぎ、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、展示中止の決定を受けて記者会見。あいちトリエンナーレ実行委員会に対し同日付で抗議声明を発表「表現の不自由展・その後」の一方的中止に抗議する – 表現の不自由展・その後表現の不自由展、中止に実行委が抗議「戦後最大の検閲」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

河村たかし名古屋市長が、取材に対し関係者の謝罪を求める意向を示す慰安婦像展示者へ謝罪要求 名古屋市長「やめれば済む問題でない」 - 産経ニュース

イム・ミヌクとパク・チャンキョンが、あいちトリエンナーレ実行委員会に対し代理人を通じて展示中止を申し出るパク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019別の韓国人作家2人、作品取り下げ意向 不自由展中止で [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月4日(日)

愛知県が、文化庁に経緯を説明(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午後1時、名古屋市美術館で開催予定の「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」が、中止に8月4日(日)「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」中止のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

午後2時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議する集会が、愛知芸術文化センター2階ペデストリアンデッキで開催され、約30名が参加まさに表現の不自由…「暴力で封殺するな」現地で抗議も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

午後5時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議するデモが、希望の広場で開催され、約200名が参加「少女像」展示再開求めデモ集会に200人「表現の自由の弾圧だ」名古屋 - 毎日新聞

8月5日(月)休館日

トリエンナーレ推進室に、同一のメールアドレスから144通の脅迫メールが届く「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で河村たかし名古屋市長の発言を批判(全文書き起こし:知事のページ:知事の記者会見

www.youtube.com

「公権力が『この内容はよくてこれはダメだ』と言うのは検閲ととられてもしかたない。河村市長の発言は憲法違反の疑いが濃厚だ」と批判しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で大村秀章愛知県知事の批判に対し反論。

「それなら堂々と『あの展示は正しい』『名古屋市や愛知県、国が展示を認めたのだ』と言ってほしい。本当にいいと思っているのか」と反論し、展示までの経過などを速やかに調査し、公表する考えを示しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

youtu.be

8月6日(火)

愛知県が、8月2日(金)の脅迫文について愛知県警東署に威力業務妨害容疑で被害届を提出、受理「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

イム・ミヌクが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖イム・ミヌク:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

パク・チャンキョンが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖パク・チャンキョン:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

小田原のどかが、《彫刻の問題》の展示中止https://twitter.com/odawaranodoka/status/1161571407160991744

午前、参加アーティストのうち72組が、連名でステートメントを発表https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20295

夜、参加アーティストのうち11組が上記ステートメントへの賛同を表明《平和の少女像》作者も。あいちトリエンナーレ2019参加作家のステートメントに賛同者増える|MAGAZINE | 美術手帖

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事宛に質問状を公開「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後

8月7日(水)

同日付で、津田大介芸術監督が、協賛企業・個人宛に書簡を送付あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE

午後2時頃、東浩紀企画アドバイザーが、謝罪と委嘱料辞退を申し出たことを明らかにするhttps://twitter.com/hazuma/status/1158968468340789248

午後4時過ぎ、愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして住所・職業不詳の男を公務執行妨害で現行犯逮捕【速報】「ガソリンだ」…あいちトリエンナーレ会場で警官にバケツの液体かけた男逮捕 | 東海テレビNEWS

8月2日(金)の脅迫文について、威力業務妨害容疑で稲沢市稲沢町の会社員を逮捕表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

美術評論家連盟が意見表明「あいちトリエンナーレ2019」における「表現の不自由展・その後」の中止に対する意見表明 | 美術評論家連盟 AICA JAPAN

「表現の不自由展・その後」出品作家の大浦信行が抗議声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/fef28ac389b5ed5651fa68062482e77f.pdf

8月8日(木)

柴山昌彦文部科学相が、閣議後会見で補助事業採択の経緯を改めて確認する意向を示す柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月8日):文部科学省)(少女像の展示中止 補助事業採択の経緯を再確認へ 柴山文科相 | NHKニュース

8月9日(金)

大村秀章愛知県知事が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の設置を発表あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 - 愛知県)(「不自由展」中止、愛知県が検証委設置へ 課題洗い出し [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

モニカ・メイヤーが、展示変更を申し出る参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

TRANS-KOBE実行委員会と神戸市が、8月18日開催予定のシンポジウム「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」の中止を発表アート・プロジェクトKOBE2019:TRANS- シンポジウム 「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」※開催中止※ | シンポジウム | アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS-

19時、豊田産業文化センターで開催予定のトーク 「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)が、延期に8月9日(金)「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)延期のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレ2019実行委員会会長代行として、あいちトリエンナーレ実行委員会会長(大村秀章愛知県知事)に対し抗議の申し入れを行った経緯等を公表。名古屋市:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(暮らしの情報))(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119967/010808.pdf 

8月10日(土)

CIR(調査報道センター)が、展示を辞退し展示室を閉鎖あいちトリエンナーレ、3件目の出品取り下げ 不自由展中止で米団体:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ソギョンとキム・ウンソンが連名でステートメントを発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/203ec2d89d56fae86f7fc57d064312ef.pdf

あいちトリエンナーレ実行委員会が、「表現の不自由展・その後」実行委員会からの公開質問状に対し回答(原文PDF:「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状に対する回答

参加アーティスト有志が、公開討論を開催。小田原のどか、加藤翼、村山悟郎らが企画、田中功起小泉明郎、タニア・ブルゲラらが参加タニア・ブルゲラらが「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める声明を発表、出品作品の一時取り下げを決断 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト*2

8月11日(日)

全国の憲法学者91名が、共同声明を発表、河村たかし名古屋市長と菅義偉官房長官の事務所に送付憲法学者91人、河村市長らの言動批判 表現の不自由展 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月12日(月)

夕方、参加アーティスト有志が、津田大介芸術監督を交えた公開討論を開催。タニア・ブルゲラ、ペドロ・レイエス、スチュアート・リングホルトを含む約25名が参加https://twitter.com/tsuda/status/1161168796498796544*3

夜、タニア・ブルゲラ、ハビエル・テジェス、レジーナ・ホセ・ガリンド、モニカ・メイヤー、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、イム・ミヌク、レニエール・レイバ・ノボ、パク・チャンキョン、ペドロ・レイエス、ドラ・ガルシア、ウーゴ・ロンディノーネが、『ARTNEWS』宛にオープン・レターを公開http://www.artnews.com/2019/08/13/aichi-triennale-2019-work-removal/

8月13日(火)

10時、大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」に言及(全文書き起こし:知事のページ:知事の記者会見 

タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、レニエール・レイバ・ノボ、ウーゴ・ロンディノーネ、ハビエル・テジェスが、展示中止等を申し出る参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

大村秀章愛知県知事が、Twitterで「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の委員を発表https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1161174981595688962

自由民主党愛知県議員団が、大村秀章愛知県知事に対し杉浦孝成団長名で申し入れあいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」について 愛知県議会議員 中村竜彦 公式サイト

8月14日(水)

東浩紀企画アドバイザーが、Twitterで企画アドバイザー職の辞意を表明https://twitter.com/hazuma/status/1161366953451118592

愛知県が、8月5日(月)から9日(金)までに届いた脅迫メール770通について愛知県警東署に被害届を提出、受理不自由展、愛知県に脅迫メール770通 職員射殺予告も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞

8月15日(木)

津田大介芸術監督が、Mediumで謝罪と経過報告あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告 - 津田大介 - Medium

研究者ら3名が、街頭やウェブサイト「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(第2次)を通じて集めた署名6,691筆を愛知県と名古屋市に提出不自由展、再開求め申し入れ 学者ら「屈してはならぬ」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻が、展示再開を求める声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/1029bf90f9c564c85b4ef9cda0c4e8ed.pdf

8月16日(金)

午後2時、愛知県庁で「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回会議開催。9月下旬を目処に1回目の経過報告、9月中を目処に公開フォーラムを開催する議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第1回会議) - 愛知県)(上山信一「今後の検証委員会の進め方について(副座長素案)」:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841810_misc.pdf)(「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回が開催。大村愛知県知事「公開フォーラム」実施に意欲|MAGAZINE | 美術手帖

河村たかし名古屋市長が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」について「会長代行の私に何の説明もなく設置し、人選も相談がなかった。暴力的だ」と大村秀章愛知県知事を批判トリエンナーレ検証委 河村市長「説明なく人選も相談なかった。暴力的だ」と大村知事批判 - 毎日新聞

8月17日(土)

午後3時、津田大介芸術監督が、ARTLOGUE主催のミーティング「ManiAミーティング&ミートアップ@愛知」にゲストとして登壇、「表現の不自由展・その後」の展示再開の条件についてコメント8/17 ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく | Peatix)(ARTLOGUE主催「ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく」に、「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督 津田大介氏が登場。「あいちトリエンナーレ2019」を巡る現状について説明する。 | / ARTLOGUE

企画展の再開について「ハードルは高い」との認識を示した。津田氏が公の場で話すのは展示中止を決めた今月3日以来、初めて。

津田大介氏、企画展再開「ハードル高い」「そもそも日本の社会に表現の自由はあったのか」 - 毎日新聞

企画展に絡み愛知県に脅迫メールを送った全ての人物の特定などが、再開の前提条件になるとの認識を示した。

脅迫メール送信者の特定を - ロイター

あいちトリエンナーレ実行委員会が、8月20日(火)以降の展示中止等の状況を発表。タニア・ブルゲラとハビエル・テジェスは展示室の閉鎖。ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボは展示内容の変更。ウーゴ・ロンディノーネは対応協議中8/20(火)以降、本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

8月18日(日)

午後7時、津田大介芸術監督と村山悟郎が、DOMMUNE SETOUCHI Presents 瀬戸内国際芸術祭⇆あいちトリエンナーレ横断企画 「今、津田大介が考えていること」に登壇DOMMUNE PROGRAM INFORMATION 2019/08/18 (日) | DOMMUNE(ドミューン)

8月19日(月)休館日

横浜市の美術家が、Change.orgを通じて集めた署名キャンペーン · あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の作品撤去・中止をしないでください。 · Change.org26,665筆(8月16日午後5時まで)を愛知県に提出「不自由展」再開求める署名2万6千筆超 美術家が提出 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」についての質問に対してコメント

youtu.be

8月20日(火)

タニア・ブルゲラが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ピア・カミルが、音楽を停止し、幕を一部捲り上げ、ステートメントを掲出。

ジーナ・ホセ・ガリンドが、映像作品の上映を中止、撮影時に使用した小道具を散りばめる。

クラウディア・マルティネス・ガライが、インスタレーションの照明を落とし、映像作品の上映を中止、ステートメントを掲出。

ハビエル・テジェスが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ドラ・ガルシアが、ポスターの上に「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」を掲出。

モニカ・メイヤーが、来場者から寄せられた回答を取り外し、破られた未記入のカードを床に散りばめ、ロープにステートメントを掲出し、作品名を《The Clothesline》から《沈黙の Clothesline》に変更。

《The Clothesline》は「表現の不自由展・その後」が再び開かれるまで、沈黙を続けます。今後、質問カードの回答が受け付けられることはなく、また、すでに集まっている回答は片付けられました。

『あいちトリエンナーレ2019』の一部であるこの展示は、テロの脅威によって閉ざされました。トリエンナーレの参加者として、人々が彼らの体験を共有し声を上げるための場所を開くアーティストとして、私は、作品が検閲されている仲間のそばにいます。そしてこの困難な状況に直面しているトリエンナーレで働く人々と連帯します。

「連帯を示すために」。展示室閉鎖、内容変更に見る「あいちトリエンナーレ」海外作家たちの態度表明|MAGAZINE | 美術手帖

レニエール・レイバ・ノボが、「表現の不自由展・その後」をめぐる騒動を伝える新聞各紙の紙面で絵画を覆い、黒いゴミ袋で彫刻の一部を覆い、ステートメントを掲出

ノボさんは今回の問題を「暴力的な検閲」と捉える。事務局に対し「本来は美しい物であるはずの作品が、検閲によりごみ扱いされた」と、ごみ袋で隠すよう申し出た。新聞を使って絵画を覆ったのは「作品が検閲で見られなくなった」という事実を作品の一部として表現したかったという。

作家、ごみ袋で彫刻覆う 不自由展問題、豊田に余波:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

【続報】本来の状態で見られなくなった作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し、検証委員会設置の目的・内容についての連絡がなかったとして質問状を公開検証委員会に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後)(あいちトリエンナーレ:表現の不自由展 実行委、知事に公開質問状 あり方検証委に関し /愛知 - 毎日新聞

大村秀章愛知県知事が、同日付で参加アーティスト宛に書簡で混乱について謝罪。10月に「表現の自由に関する国際フォーラム」(仮称)を開催することを提案し、協力を求める不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE

8月21日(水)

朝日新聞が、津田大介芸術監督のインタビュー記事を公開(インタビュー)不自由展中止、いま語る あいちトリエンナーレ芸術監督・津田大介さん:朝日新聞デジタル

8月22日(木)

津田大介芸術監督が、東京新聞朝刊に寄稿東京新聞:表現の不自由展中止 津田大介さん「回復の手だて全力で探る」:社会(TOKYO Web)

久元喜造神戸市長が、定例記者会見で8月18日開催予定だったシンポジウム「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」の中止の理由に言及令和元年(2019年)8月22日 神戸市長定例会見 - YouTube)(「表現の自由」語らず/神戸シンポ中止 市長が会見

午後2時、문화연대がソウルのフランシスコ教育会館でシンポジウム「위협받는 예술, 위기의 민주주의」を開催。イム・ミヌク、「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ウンソン、「表現の不自由展・その後」実行委員会の岡本有佳、津田大介芸術監督らが登壇‘소녀상’ 전시 중단 아이치트리엔날레, 일본 작가도 ‘전시 중단’ 항의 동참 : 사회일반 : 사회 : 뉴스 : 한겨레)(“소녀상 막는 일본…민주주의 억압 당연시하면 독재로 귀결될 것” - 경향신문)(配布資料PDF:http://culturalaction.org/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190822_%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%92%E1%85%A7%E1%86%B8%E1%84%87%E1%85%A1%E1%86%AE%E1%84%82%E1%85%B3%E1%86%AB%E1%84%8B%E1%85%A8%E1%84%89%E1%85%AE%E1%86%AF%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%80%E1%85%B5%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%86%E1%85%B5%E1%86%AB%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%90%E1%85%A9%E1%84%85%E1%85%A9%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AC%E1%84%8C%E1%85%A1%E1%84%85%E1%85%AD%E1%84%8C%E1%85%B5%E1%86%B8_%E1%84%86%E1%85%AE%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AA%E1%84%8B%E1%85%A7%E1%86%AB%E1%84%83%E1%85%A2_%E1%84%89%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%A5%E1%86%BC.pdf

午後8時半、毒山凡太朗が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「多賀宮 TAGA-GU」をオープン。オープニングトークにあいちトリエンナーレ2010、2013、2016アーキテクトの武藤隆大同大学教授を招くあいちトリエンナーレ参加作家・毒山凡太朗がアーティスト・ラン・スペース「多賀宮 TAGA-GU」を名古屋にオープン|MAGAZINE | 美術手帖)(愛知)「本音で話せる場所を」トリエンナーレ作家が試み:朝日新聞デジタル

卯城竜太Chim↑Pom)、加藤翼、小泉明郎、津田道子、毒山凡太朗ら参加アーティスト有志が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「サナトリウム」をオープンすることを発表。

私たちはここに一時的なアーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」(sanatorium:療養所)を用意する。ボリス・グロイスは「キュレーティングすることは治療することである。」と述べた。「『キュレーター(curator)』という単語が、語源上『治療する(cure)』という言葉に関係するのは偶然ではないのだ。」(『アート・パワー』、現代企画室、2017)。このスペースにキュレーターはいないが、キュレーションという言葉が元来持つ「療養」という性格によって、いまこの状況の処方箋として機能することを企図している。

[中略]

あいちトリエンナーレ2019は、一連の騒動によって、アーティストが、そして展覧会が政治的分断に巻き込まれている。私たちはまず、この傷を癒やさなければならない。私たちは分断のリスクをできる限り迂回し、冷静な態度による連帯の可能性を模索する。呼びかけ、橋渡しをし、情を喚起させる作品群を展示することによって、私たちはここに、なによりもまず連帯を促す姿勢を提示する。そして私たちは、あいちトリエンナーレの会期終了まで企画や作品を提案・募集する。賛同者が増すごとに展示内容は更新されていくだろう。

アーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

午後6時半、『創』編集部らが、「緊急シンポ「表現の不自由展・その後」中止事件を考える」を文京区民センターで開催。「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻、朝倉優子(マネキンフラッシュモブ)、大浦信行、中垣克久、「表現の不自由展・その後」実行委員会のアライ=ヒロユキ、小倉利丸らが登壇表現の不自由展「再開を」 出展者らが都内で抗議集会 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「知る権利守って」。「表現の不自由展・その後」出品作家が語る|MAGAZINE | 美術手帖

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8月23日(金)

田中功起が、9月3日からの展示の変更を表明田中功起氏の展示の「再設定」について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019)(不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ」の現状に抗議。田中功起が展示のフレームを再設定へ|MAGAZINE | 美術手帖

津田大介芸術監督が、8月12日付オープン・レター「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」に対する回答を公開。

「表現の不自由展・その後」の再開については、8月16日に第三者による「あいちトリエ ンナーレのあり方検証委員会」が立ち上がり、準備と実施、中止にいたるまでのプロセスが検証されることになりました。その中間報告を待って、再開に向けた様々な可能性を検討していきたいと考えています。

そして、私たちはばらばらの存在としてステートメントでその立場を表明するだけでなく、 部分的に連帯できる共同体としてプロトコルを表明できないかと模索を始めています。そのために私たちは、今後もアーティストの皆様や観客の声を聴き、国内外の美術専門家や関 係機関との議論を重ねていく所存です。またヘイトや歴史修正主義の台頭に対しても、明白にそれを拒否する姿勢です。

表現の自由はアーティストの皆様と同じく、私たちにとっても重要です。

津田大介が作家たちのオープンレターに回答。「表現の自由は私たちにとっても重要」|MAGAZINE | 美術手帖 

名古屋区検察庁が、8月7日に愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして現行犯逮捕された愛知県半田市の会社員を、公務執行妨害罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が同日付で罰金20万円の略式命令を出す。会社員が、罰金を同日中に納付。

男性は23日に会見し、「まいたのは水。警察官をひるませるためで、かける意図はなかった」と釈明し、中止された企画展「表現の不自由展・その後」への抗議行動ではなかったと説明した。

トリエンナーレで警官に液体かけた男、罰金20万円 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月24日(土)

午後4時、「表現の不自由展・その後」の再開をもとめる愛知県民の会が、栄公園で集会。キム・ソギョン、キム・ウンソンを含め、220名が参加「不自由展」再開求め名古屋で集会 少女像制作者「反日の象徴ではない」:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

夜、webDICEが津田大介芸術監督へのインタビュー記事を公開(インタビュー自体は8月21日)あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE

8月25日(日) 

キム・ソギョンとキム・ウンソンが、「表現の不自由展・その後」展示中止後初めて会場を訪れ、取材に応じる「平和の少女像」作家が中止後初、表現の不自由展会場を訪問 「かわいそうで涙が出た」 - 毎日新聞

引込線2019実行委員会が、抗議声明を発表あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』への声明|引込線/放射線)(「引込線」があいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の展示中止に対する抗議声明発表。「自由な芸術活動が探求される公共の場を」|MAGAZINE|美術手帖

午後6時、サナトリウムで公開ディスカッション「アーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」の活用法を考える」開催少女像中止 芸術家と市民が議論「意見異なる人と橋渡し大切」 | NHKニュース)(「すべき」よりもニュートラルな対話の場を。加藤翼らの「サナトリウム」が目指すものとは?|MAGAZINE|美術手帖

8月26日(月)休館日

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議を求める文書を提出(「まず展示再開に向けた協議をお願いします〜検証委員会ヒアリングに対する「表現の不自由展」実行委員会の考え〜」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/dd9125192669865fae9257e9d068437b.pdf

午前、菅義偉官房長官が、補助金交付を慎重に判断する考えを示した8月2日の自身の発言は、政治介入でないとの認識を記者会見で示す。

芸術家や憲法学者などが表現の自由への介入だと批判していると質問されたのに対し「全く当たらない」と述べた。

補助金交付の検討状況については「国民の税金で賄われている補助金の取り扱いに関することだ。文化庁が事実関係を確認した上で、適切に対応を行うと考えている」と説明した。

菅氏、政治介入に当たらず 愛知の芸術祭補助金めぐる発言 - 産経ニュース

(8:53から)www.kantei.go.jp

午前、河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」を批判。

県が設置した検証委員会について「勝手につくったもの。一度ちゃらにしてもらわないかん」と別の組織による事実解明が必要との認識を明らかにした。

芸術祭の実行委では大村秀章知事が会長、河村氏が会長代行を務める。同氏は「(委員が)なぜ選ばれたのか何の相談もない。挑発的、暴力的に進めるのは(知事の)独断だ」と批判した。

さらに今後、実行委の運営会議を開き、検証方法や人選についての協議を求めるとした。

河村氏、不自由展の県検証を批判 「別組織で解明を」 | 共同通信

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午後8時、津田大介芸術監督が、J-WAVE JAM THE WORLD特別企画「「あいちトリエンナーレ」騒動について考える」に出演https://twitter.com/jwavejam/status/1165915783651680256

午後7時、あいトリオーディエンス有志が、パルルで「あいちトリエンナーレ・オーディエンス・ミーティング vol. 0」を開催。

8月27日(火)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議を求める文書を提出(「展示再開に向けた協議を求める緊急申し入れ」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/c6ddf10f68ed0316848008a8e4147c09.pdf

大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」実行委員会の8月20日付け公開質問状に対して回答(「「検証委員会に関する公開質問状」に対する回答及び展示再開に向けた協議について」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/afa4293241a23c63054fcbaed183c7b3.pdf

黒岩祐治神奈川県知事が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」は表現の自由を逸脱しているとして、神奈川県では同様の趣旨の企画の開催を認めないと発言東京新聞:黒岩・神奈川知事が持論 あいちトリエンナーレ企画展「表現の自由逸脱」「開催は認めない」:社会(TOKYO Web)

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CIMAM(国際美術館会議)が、「表現の不自由・その後」展示中止に深い懸念を示すhttp://cimam.org/museum-watch/museum-watch-actions/deep-concern-at-cancelation-of-the-exhibition-after-freedom-of-expression-title/)(CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」|MAGAZINE|美術手帖

8月28日(水)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し展示再開のための協議についての確認の文書を提出(「展示再開に向けた協議開催日確認のお願い」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/20062497d4a98f4a700e2d9a68ae4f6f.pdf

名古屋地方検察庁が、8月2日(金)の脅迫文について、威力業務妨害罪で稲沢市稲沢町の無職男性を起訴不自由展妨害の罪、男起訴 危害予告、名古屋地検 | 共同通信

しんぶん赤旗が、キム・ソギョンとキム・ウンソンのインタビュー記事を公開「表現の不自由」考える/「少女像」日韓の懸け橋に/制作の彫刻家キム・ソギョンさん キム・ウンソンさん語る

8月29日(木)

大村秀章愛知県知事が、「表現の不自由展・その後」実行委員会の8月28日付け文書に対して回答(「展示再開に向けた協議開催日の確認について」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/507185cdb3fc67d154df433232b8cb9d.pdf

沖縄タイムスが、津田大介芸術監督のインタビュー記事を公開津田大介さん「毀損された表現の自由リカバリーしたい」 不自由展中止の波紋 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

-企画の狙いは。

 「契機は2015年に民間のギャラリーで見た『表現の不自由展』。僕自身ジャーナリストでアートにも興味があり、アートとジャーナリズムが地続きで交差する場所って、こういうことなんだと。アートの検閲的な状況にメディアは同じ危機感を抱えなければいけないと思った。公的な場所での美術表現が制限されているとも感じていた」

「沖縄バッシングと似た構図」 津田大介さん、混乱から見えたもの | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

東浩紀が、「AERA」連載エッセイ「eyes」で「表現の不自由展・その後」に言及東浩紀「『表現の不自由展』の中止問題。不必要に拡大してしまった議論」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

毎日新聞が、大浦信行のインタビュー記事を公開「表現の不自由」考:肖像燃やす作品「天皇制批判の意図なし」 制作の大浦信行さん - 毎日新聞

毎日新聞が、朝倉優子(マネキンフラッシュモブ)のインタビュー記事を公開「表現の不自由」考:「私たちは表現の自由の境界線に立っている」出展作家・朝倉優子さん - 毎日新聞

日本美術家連盟が、声明を発表一般社団法人日本美術家連盟 ※パーマリンクなし)(企画展中止に美術家連盟声明「表現の多様な場守る必要」 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

愛知県は「表現の自由」の観点から、表現内容には立ち入らず、結果として観覧者の「安全管理」の懸念から展示の中止を決定しました。昨今、公立美術館等で政治性が指摘され、作品撤去となるケースが時折問題となっています。対立を避け、平穏でフラットな空間を「公共」に求める流れに対し、愛知県が一歩踏み込んで、受け入れる「表現」の幅を広げようとした姿勢は評価できるものです。しかし、この展示に対する反応の大きさを見誤り、足元をすくわれ、結果的に「表現」の側に立つことの困難を印象づけることになりました。

愛知県は、事前にこの度の展覧会の主旨が、公共の場と表現の関係を拡張しようとする試みであることを周知すべきでしたし、これに伴う反対意見や議論への対応、脅迫等の違法行為に対する組織的な対応をも展示のプログラムに織り込むべきではなかったかと考えます。現在、第三者委員会による検証が行われていますが、展示の再設定が可能となる方途はないか、早い結論が待たれます。

一般社団法人日本美術家連盟

新日本婦人の会神奈川県本部が、黒岩祐治神奈川県知事の発言に対する抗議文を提出「慰安婦」強制連行を否定/神奈川県知事に抗議/新婦人の会

8月30日(金)

大村秀章愛知県知事が、「朝まで生テレビ!激論!地方の元気が日本を救う?!」にパネリストとして出演、一連の経緯について説明朝まで生テレビ!|テレビ朝日

日本共産党神奈川県議団と県委員会が、黒岩祐治神奈川県知事に対し発言の撤回を求める申し入れを行う「慰安婦」・「不自由展」問題/黒岩知事発言に抗議/党神奈川県委と県議団

研究者らが、街頭やウェブサイト「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(終了)を通じて集めた署名3,447筆を愛知県と名古屋市に提出、8月15日提出分と合わせて10,138筆にあいちトリエンナーレ:表現の不自由展再開へ署名提出 市民の会2回目 /愛知 - 毎日新聞

8月31日(土)

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事および「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」に対し、ヒアリングに応じる旨文書で通知(「検証委員会ヒアリングを受けるにあたって〜「表現の不自由展」実行委員会の意見〜」原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/09/54f8020365f909e95ed7c8fbc810a9f4.pdf

小田原のどかが、美術手帖に「表現の不自由展・その後」展評を寄稿私たちは何を学べるのか? 小田原のどか評「表現の不自由展・その後」 |MAGAZINE|美術手帖

NEWSポストセブンが、小泉明郎のインタビュー記事を公開「表現の不自由展・その後」出展作家が語る表現の自由の矛盾|NEWSポストセブン

 

※長くなったので、9月以降は別記事にしました。

kasuho.hatenablog.com

*1:8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介監督の発言に基づいています。

*2:本公開討論の開催日は当初ART iTの記事に基づき8月11日としましたが、その後8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける村山悟郎の発言に基づき8月10日に訂正します。

*3:津田大介芸術監督の当該ツイート、8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介、村山悟郎の発言および8月22日の「サナトリウム」のステートメントに基づいています。