あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」をめぐる動きの記録

報道や関係者の発言等公開されている情報から主要な動きを抜き出し、ソースとともに時系列に並べています。

最終更新:2019年8月24日00時41分
2019年8月23日07時39分
2019年8月22日21時32分
2019年8月19日22時06分
2019年8月18日21時52分
2019年8月17日22時25分 
2019年8月17日18時20分

7月31日(水)内覧会、レセプション

朝刊各紙が、「表現の不自由展・その後」に関する報道。

午後、事務局の電話回線がパンク状態に(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午後6時、文化庁職員が、あいちトリエンナーレ2019レセプションを欠席。

レセプションを招待されていた文化庁職員が欠席したことについては、文化庁の担当者が「報道を受けて、事実関係などの対応にあたっていたため取りやめた」と説明しました。

芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース

8月1日(木)あいちトリエンナーレ2019開幕

河村たかし名古屋市長が、取材に対し「表現の不自由展・その後」の視察する考えを示す。

「行政がお金を出したイベントに展示するのは、おかしい」と取材に答えた。2日、河村市長は少女像が展示されている愛知県美術館名古屋市)を視察し、対応を検討する考えだ。

河村名古屋市長、「慰安婦」少女像展示を問題視、2日に視察へ | 週刊金曜日オンライン

「表現の不自由展・その後」専用ウェブサイト公開https://censorship.social/

8月2日(金)

午前9時過ぎ、愛知芸術文化センターに「大至急撤去しろや、さもなくば、うちらネットワーク民がガソリン携行缶持って館へお邪魔すんで」という脅迫文が届き、愛知県警東署へ通報「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午前、菅義偉官房長官が、閣議後会見で補助金交付に言及。

官房長官は芸術祭が国の補助事業として採択されていることから、事実関係を精査し、補助金を交付するかどうか慎重に検討する考えを示しました。

芸術祭に慰安婦問題象徴の少女像 補助金を慎重検討 官房長官 | NHKニュース

正午、河村たかし名古屋市長が、「表現の不自由展・その後」視察後の囲み取材に対しコメント。

「どう考えても日本国民の心を踏みにじるものだ。税金を使ってやるべきものではない」と述べました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

愛知県本庁が、コールセンターを設置(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

夕方、河村たかし名古屋市長が、大村秀章愛知県知事に対し展示中止を求める文書を提出。

2日夕方、事務方を通じてこうした文書を提出しました。

名古屋 河村市長 芸術祭の少女像 展示中止求める | NHKニュース

名古屋市:報道資料 令和元年8月2日発表 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(市政情報)

(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119833/webc.pdf

夕方、津田大介芸術監督が、記者会見で展示変更を含めた対応検討の考えを示す「表現の不自由展・その後」について津田大介芸術監督が会見を行った際に配布したステートメントです(2019年8月2日) | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

来場者や職員の安全が危ぶまれる状況が改善されないようであれば、展示の変更も含め何らかの対処を行う考えを示しました。

芸術祭に慰安婦問題像 「テロ予告や脅迫ともとれる電話も」 | NHKニュース

大村秀章愛知県知事が、津田大介芸術監督を知事公舎に呼び、8月3日をもって展示終了を提案表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル。8月3日午前11時に安全確保のための中止を発表することに*1

23時過ぎ、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を説明《平和の少女像》含む「表現の不自由展・その後」、展示中止へ。抗議殺到で芸術祭全体の運営に支障|MAGAZINE | 美術手帖。「表現の不自由展・その後」実行委員会はリスク検討の不足を主張表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル

8月3日(土)

午後、津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」実行委員会に展示中止の意向を再度伝える。大村秀章愛知県知事が、緊急避難的措置として専決処分で中止を決表現の不自由、きしむ芸術祭 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル

午後4時半、「表現の不自由展・その後」の入場受付を終了少女像頭に紙袋、怒鳴り声…「表現の不自由展」最後の日 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

午後5時、大村秀章愛知県知事、津田大介芸術監督が、臨時記者会見で「表現の不自由展・その後」の展示中止を発表。

www.youtube.com

トリエンナーレを楽しみにしている多くの方に安全にご覧いただくことを第一に考えたい」と述べ、3日かぎりで、少女像を含む「表現の不自由」をテーマにしたコーナーの展示を中止すると発表しました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

www.youtube.com

「中止は大村知事の判断でもあるが、僕の判断、責任だ。一度は展示され、撤去されるなどした作品を集めたので、途中での中止の可能性は当然、念頭に置いていたが、沸き上がる賛同や反感を可視化することに意味があると思った」と述べました。

慰安婦問題像 展示中止「脅迫の電話やメール 安全運営に危惧」 | NHKニュース

日本ペンクラブが、声明を発表日本ペンクラブ声明―あいちトリエンナーレ2019「『表現の不自由展』・その後」の展示は続けられるべきである – 日本ペンクラブ

午後8時過ぎ、「表現の不自由展・その後」実行委員会が、展示中止の決定を受けて記者会見。あいちトリエンナーレ実行委員会に対し同日付で抗議声明を発表「表現の不自由展・その後」の一方的中止に抗議する – 表現の不自由展・その後

私たちは、あくまで本展を会期末まで継続することを強く希望します。一方的な中止決定に対しては、法的対抗手段も検討していることを申し添えます。

表現の不自由展、中止に実行委が抗議「戦後最大の検閲」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

河村たかし名古屋市長が、取材に対し関係者の謝罪を求める意向を示す。

「やめれば済む問題ではない」と述べ、展示を決めた関係者に謝罪を求めた。

慰安婦像展示者へ謝罪要求 名古屋市長「やめれば済む問題でない」 - 産経ニュース

イム・ミヌクとパク・チャンキョンが、あいちトリエンナーレ実行委員会に対し代理人を通じて展示中止を申し出るパク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019別の韓国人作家2人、作品取り下げ意向 不自由展中止で [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月4日(日)

愛知県が、文化庁に経緯を説明(「あいちトリエンナーレ2019」これまでの経緯PDF:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841811_misc.pdf

午後1時、名古屋市美術館で開催予定の「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」が、中止に8月4日(日)「アーティストトーク Sholim × GIFMAGAZINE × 津田大介」中止のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

午後2時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議する集会が、愛知芸術文化センター2階ペデストリアンデッキで開催され、約30名が参加まさに表現の不自由…「暴力で封殺するな」現地で抗議も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

午後5時、「表現の不自由展・その後」の展示中止に抗議するデモが、希望の広場で開催され、約200名が参加「少女像」展示再開求めデモ集会に200人「表現の自由の弾圧だ」名古屋 - 毎日新聞

8月5日(月)休館日

トリエンナーレ推進室に、同一のメールアドレスから144通の脅迫メールが届く「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞

大村秀章愛知県知事が、定例記者会見で河村たかし名古屋市長の発言を批判。

www.youtube.com

「公権力が『この内容はよくてこれはダメだ』と言うのは検閲ととられてもしかたない。河村市長の発言は憲法違反の疑いが濃厚だ」と批判しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で大村秀章愛知県知事の批判に対し反論。

「それなら堂々と『あの展示は正しい』『名古屋市や愛知県、国が展示を認めたのだ』と言ってほしい。本当にいいと思っているのか」と反論し、展示までの経過などを速やかに調査し、公表する考えを示しました。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21080.html

youtu.be

8月6日(火)

愛知県が、8月2日(金)の脅迫文について愛知県警東署に威力業務妨害容疑で被害届を提出、受理「表現の不自由展」への脅迫ファクス、愛知県が被害届 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

イム・ミヌクが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖

検閲は、違法な行為です。にも関わらず、「表現の不自由展・その後」は撤去されてしまいました。私はこの決定に抗議の意を込めて、私の作品が見られる機会を自ら剥奪します。

芸術作品、そして美術館は、見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞いて、言いたいことだけを言うために存在するものではありません。自由民主主義社会における芸術空間は、複数の意味の次元における不一致を保護する役割を担うのです。

イム・ミヌク:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

パク・チャンキョンが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019イム・ミヌクとパク・チャンキョン、「あいちトリエンナーレ2019」から作品引き上げへ。「検閲」に抗議|MAGAZINE | 美術手帖

アーティストとして、表現の自由を守ることは私の根本的な義務です。ある作品の好き嫌いに関わらず、作品はいかなる種類の権力、弾圧政治、もしくは脅迫によっても検閲されてはなりません。私は表現の自由が完全に保証されたどこかの時と場所で、将来別の機会があることを願っています。

パク・チャンキョン:ステートメント – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

小田原のどかが、《彫刻の問題》の展示中止https://twitter.com/odawaranodoka/status/1161571407160991744

午前、参加アーティストのうち72組が、連名でステートメントを発表。

私たちは以下に署名する、あいちトリエンナーレ2019に世界各地から参加するアーティストたちです。ここに日本各地の美術館から撤去されるなどした作品を集めた『表現の不自由展・その後』の展示セクションの閉鎖についての考えを述べたいと思います。

津田大介芸術監督はあいちトリエンナーレ2019のコンセプトとして「情の時代」をテーマとして選びました。そこにはこのように書かれています。

「現在、世界は共通の悩みを抱えている。テロの頻発、国内労働者の雇用削減、治安や生活苦への不安。欧米では難民や移民への忌避感がかつてないほどに高まり、2016年にはイギリスがEUからの離脱を決定。アメリカでは自国第一政策を前面に掲げるトランプ大統領が選出され、ここ日本でも近年は排外主義を隠さない言説の勢いが増している。源泉にあるのは不安だ。先行きがわからないという不安。安全が脅かされ、危険に晒されるのではないのかという不安。」(津田大介『情の時代』コンセプト)

私たちの多くは、現在、日本で噴出する感情のうねりを前に、不安を抱いています。私たちが参加する展覧会への政治介入が、そして脅迫さえもが——それがたとえひとつの作品に対してであったとしても、ひとつのコーナーに対してであったとしても——行われることに深い憂慮を感じています。7月18日に起きた京都アニメーション放火事件を想起させるようなガソリンを使ったテロまがいの予告や、脅迫と受け取れる多くの電話やメールが関係者に寄せられていた事実を私たちは知っています。開催期間中、私たちの作品を鑑賞する人びとに危害が及ぶ可能性を、私たちは憂い、そのテロ予告と脅迫に強く抗議します。

私たちの作品を見守る関係者、そして観客の心身の安全が確保されることは絶対の条件になります。その上で『表現の不自由展・その後』の展示は継続されるべきであったと考えます。人びとに開かれた、公共の場であるはずの展覧会の展示が閉鎖されてしまうことは、それらの作品を見る機会を人びとから奪い、活発な議論を閉ざすことであり、作品を前に抱く怒りや悲しみの感情を含めて多様な受け取られ方が失われてしまうことです。一部の政治家による、展示や上映、公演への暴力的な介入、そして緊急対応としての閉鎖へと追い込んでいくような脅迫と恫喝に、私たちは強く反対し抗議します。

私たちは抑圧と分断ではなく、連帯のためにさまざまな手法を駆使し、地理的・政治的な信条の隔たりを越えて、自由に思考するための可能性に賭け、芸術実践を行ってきました。私たちアーティストは、不透明な状況の中で工夫し、立体制作によって、テキストによって、絵画制作によって、パフォーマンスによって、演奏によって、映像によって、メディア・テクノロジーによって、協働によって、サイコマジックによって、迂回路を探すことによって、たとえ暫定的であったとしても、それらさまざまな方法論によって、人間の抱く愛情や悲しみ、怒りや思いやり、時に殺意すらも想像力に転回させうる場所を芸術祭の中に作ろうとしてきました。

私たちが求めるのは暴力とは真逆の、時間のかかる読解と地道な理解への道筋です。個々の意見や立場の違いを尊重し、すべての人びとに開かれた議論と、その実現のための芸術祭です。私たちは、ここに、政治的圧力や脅迫から自由である芸術祭の回復と継続、安全が担保された上での自由闊達な議論の場が開かれることを求めます。私たちは連帯し、共に考え、新たな答えを導き出すことを諦めません。

あいちトリエンナーレ2019 参加アーティスト 72名

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20295

夜、参加アーティストのうち11組が上記ステートメントへの賛同を表明《平和の少女像》作者も。あいちトリエンナーレ2019参加作家のステートメントに賛同者増える|MAGAZINE | 美術手帖

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事宛に質問状を公開「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後

8月7日(水)

午後2時頃、東浩紀企画アドバイザーが、謝罪と委嘱料辞退を申し出たことを明らかにするhttps://twitter.com/hazuma/status/1158967056437354497

午後4時過ぎ、愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして住所・職業不詳の男を公務執行妨害で現行犯逮捕【速報】「ガソリンだ」…あいちトリエンナーレ会場で警官にバケツの液体かけた男逮捕 | 東海テレビNEWS

8月2日(金)の脅迫文について、威力業務妨害容疑で稲沢市稲沢町の会社員を逮捕表現の不自由展に脅迫ファクス送った疑い、会社員を逮捕 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

美術評論家連盟が意見表明「あいちトリエンナーレ2019」における「表現の不自由展・その後」の中止に対する意見表明 | 美術評論家連盟 AICA JAPAN

「表現の不自由展・その後」出品作家の大浦信行が抗議声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/fef28ac389b5ed5651fa68062482e77f.pdf

8月8日(木)

柴山昌彦文部科学相が、閣議後会見で補助事業採択の経緯を改めて確認する意向を示す。

補助金が出る事業について、政権の意向に沿ったものしか認めないというようなことは言ったこともないし、そんなことは全く、毛の先ほども考えたことがない」と述べた。

少女像の展示中止 補助事業採択の経緯を再確認へ 柴山文科相 | NHKニュース

8月9日(金)

大村秀章愛知県知事が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の設置を発表あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 - 愛知県

検証委員会は、山梨俊夫国立国際美術館長を座長に、美術や憲法などの専門家6人で構成。16日に愛知県庁で初会合を開き、11月末まで検証を続け、報告書をまとめる。

「不自由展」中止、愛知県が検証委設置へ 課題洗い出し [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

モニカ・メイヤーが、展示変更を申し出る。

モニカ・メイヤー氏より出品作品を一時中止させるため、展示内容変更の申し出がありました。現在、アーティストの希望を受け、名古屋市美術館と対応を協議中です。

参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

TRANS-KOBE実行委員会と神戸市が、8月18日開催予定のシンポジウム「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」の中止を発表。

本シンポジウムは、これからのアートと社会の関係、新しい美術館や芸術祭のあり方について、公平な場で広範な議論を交わすことを目的としておりました。
大変遺憾ながら、現状を鑑みるとその実現は難しいと判断し、シンポジウムは中止とさせていただきます。
開催を楽しみにしていただいた皆様に心よりお詫び申し上げます。

アート・プロジェクトKOBE2019:TRANS- シンポジウム 「2019年-2020年、アートは異物を受け入れるのか」※開催中止※ | シンポジウム | アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS-

19時、豊田産業文化センターで開催予定のトーク 「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)が、延期に8月9日(金)「情の時代の『公共・彫刻』をめぐって」(登壇者:小田原のどか × 小松理虔 × 津田大介)延期のお知らせ。 | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

河村たかし名古屋市長が、あいちトリエンナーレ2019実行委員会会長代行として、あいちトリエンナーレ実行委員会会長(大村秀章愛知県知事)に対し抗議の申し入れを行った経緯等を公表。

本件事業の会長である大村知事が、その一存で、本件事情に係る企画を主宰・独断専行・推進したことに対して、私、名古屋市河村たかしは、「会長代行」として、遺憾の意を表すとともに、大村知事に対しては、速やかに、本件事業の実行委員会会長としての責任において、運営会議を開催して、本件事業を開催するに至った経緯と、大村知事の一存で撤回した経緯・理由について明らかにするよう強く求めます

名古屋市:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について(暮らしの情報)

(原文PDF:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000119/119967/010808.pdf 

8月10日(土)

CIR(調査報道センター)が、展示を辞退し展示室を閉鎖あいちトリエンナーレ、3件目の出品取り下げ 不自由展中止で米団体:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ソギョンとキム・ウンソンが連名でステートメントを発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/203ec2d89d56fae86f7fc57d064312ef.pdf

あいちトリエンナーレ実行委員会が、「表現の不自由展・その後」実行委員会からの公開質問状に対し回答(原文PDF:「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状に対する回答

参加アーティスト有志が、津田大介芸術監督を交えた公開討論を開催。小田原のどか、加藤翼、村山悟郎らが企画、田中功起小泉明郎、タニア・ブルゲラらが参加タニア・ブルゲラらが「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める声明を発表、出品作品の一時取り下げを決断 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト*2

8月11日(日)

全国の憲法学者91名が、共同声明を発表、河村たかし名古屋市長と菅義偉官房長官の事務所に送付憲法学者91人、河村市長らの言動批判 表現の不自由展 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月12日(月)

夕方、参加アーティスト有志が、津田大介芸術監督を交えた公開討論を開催。タニア・ブルゲラ、ペドロ・レイエス、スチュアート・リングホルトを含む約25名が参加https://twitter.com/tsuda/status/1161168796498796544*3

夜、タニア・ブルゲラ、ハビエル・テジェス、レジーナ・ホセ・ガリンド、モニカ・メイヤー、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、イム・ミヌク、レニエール・レイバ・ノボ、パク・チャンキョン、ペドロ・レイエス、ドラ・ガルシア、ウーゴ・ロンディノーネが、『ARTNEWS』宛にオープン・レターを公開。

IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION
August 12, 2019

We, the undersigned artists participating in the Aichi Triennale (2019), condemn the decision to close a full section of the exhibition as an unacceptable act of censorship. The section titled “After Freedom of Expression?”, a special project of the Aichi Triennale, was closed indefinitely to the public on August 3rd due to political pressure from the State as well as pressure from anonymous sources threatening to take violent and terrorist actions unless the works in question were removed from the exhibition.

As we expressed publicly in a previous letter, we repudiate these threats inciting violence against the staff of the triennale and the censored art works. However, while we believe that all precautions must be taken to ensure the mental and physical safety of the exhibition staff and the visitors of the Trienniale, we insist that “After Freedom of Expression?” should be opened and remain on view until the scheduled closing of the exhibition.

The main target of the attack in this case is the work “Statue of a Girl of Peace “, by Kim Seo-kyung and Kim Eun-sung: a sculpture that attempts to repair historical memory focusing on Japan’s military sexual slavery (euphemistically called “comfort women”) a historical issue that is continuously repressed in Japan. We consider it an ethical obligation to stand by the exhibiting artists voices and their work being exhibited. Freedom of expression is an unalienable right that needs to be defended independently of any context.

The attacks on freedom include: (1) Nagoya mayor Takashi Kawamura’s unfortunate comments calling for the permanent closure of “After Freedom of Expression?”; (2) a statement made by Chief Cabinet Secretary, Yoshihide Suga, threatening to cut off future funding to the Trienniale through the national Agency for Cultural Affairs; (3) numerous anonymous calls harassing the exhibition staff; (4) a fax threatening terrorist action unless the section be closed.

We believe that the Aichi Triennale organizers’ decision to surrender to irrational threats and political demands violates freedom of expression and we question their decision to close the section “After Freedom of Expression?” without previously discussing it with the participating artists, the other curators and the organizers of the special exhibition. We fundamentally disagree that this is an issue of “risk management” and not one of censorship, a fact that has been denounced publicly by Amnesty International Japan, AICA Japan, Pen international as well as local and international press.

As a cultural institution, it is the Aichi Triennale’s responsibility to stand by the rights of its exhibiting artists and to protect freedom of expression. We understand that it is not an easy decision to make when people’s lives and security are at stake. But as a public institution, it is also its responsibility to work in collaboration with the corresponding authorities to provide protection and security for its staff, visiting public and anyone involved in the exhibition. It is the authority’s responsibility to undertake a serious and formal investigation as would be standard in the case of any terrorist threat. All these measures should have been taken into account before closing down a section of the exhibition.

In no way do we want to implicate the staff of the Aichi Triennale and its exhibition spaces with whom we have had a mutually supportive and positive relationship. We thank them for their hard work and stand by them through this difficult time. However, more than a week has passed since “After Freedom of Expression?” was censored. During this time, the organizers have been compliant in organizing an open discussion with the artists and we have insisted on the importance of reopening the exhibition. Also, at least two people have been detained in connection to the terrorist threats. However, we have not been given any clarity as to whether the censored section will be reopened.

Therefore, as a public gesture of solidarity with the censored artists, we demand that the organizers temporarily suspend the exhibition of our artworks in the Triennale while “After Freedom of Expression?” remains closed to the public.

Through this action we sincerely hope that the organizers of the Aichi Triennale will re-open the section “After Freedom of Expression?” and continue with their valuable work without thwarting freedom of expression by giving way to political intervention and violence.

Freedom of expression matters.

Tania Bruguera
Javier Téllez
Regina José Galindo
Mónica Mayer
Pia Camil
Claudia Martínez Garay
Minouk Lim
Reynier Leyva Novo
Park Chan-kyong
Pedro Reyes
Dora García
Ugo Rondinone

http://www.artnews.com/2019/08/13/aichi-triennale-2019-work-removal/

8月13日(火)

タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、レニエール・レイバ・ノボ、ウーゴ・ロンディノーネ、ハビエル・テジェスが、展示中止等を申し出る参加アーティスト10名による展示辞退や一時中止の申し出について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

大村秀章愛知県知事が、Twitterで「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の委員を発表。

 ⑥座長には、国立国際美術館長の山梨俊夫氏、副座長に慶應義塾大学総合政策学部教授の上山信一氏、始めアグロスパシア株式会社取締役・編集長の岩淵潤子氏、文化政策研究者で国立美術館理事の太下義之氏、信州大学人文学部教授の金井直氏、京都大学大学院法学研究科教授の曽我部真裕氏にお願いします。

https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1161174981595688962

8月14日(水)

東浩紀企画アドバイザーが、Twitterで企画アドバイザー職の辞意を表明https://twitter.com/hazuma/status/1161366953451118592

愛知県が、8月5日(月)から9日(金)までに届いた脅迫メール770通について愛知県警東署に被害届を提出、受理不自由展、愛知県に脅迫メール770通 職員射殺予告も [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「サリンとガソリンをまき散らす」など脅迫メール770通、愛知県が被害届提出 「表現の不自由展」巡り - 毎日新聞

8月15日(木)

津田大介芸術監督が、Mediumで謝罪と経過報告あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告 - 津田大介 - Medium

研究者ら3名が、街頭やウェブサイト「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(第2次)を通じて集めた署名6,691筆を愛知県と名古屋市に提出不自由展、再開求め申し入れ 学者ら「屈してはならぬ」 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻が、展示再開を求める声明を発表(原文PDF:http://fujiyu.net/fujiyu/wp-content/uploads/2019/08/1029bf90f9c564c85b4ef9cda0c4e8ed.pdf

8月16日(金)

午後2時、愛知県庁で「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回会議開催。9月下旬を目処に1回目の経過報告、9月中を目処に公開フォーラムを開催する議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第1回会議) - 愛知県)(上山信一「今後の検証委員会の進め方について(副座長素案)」:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/252828_841810_misc.pdf)(「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回が開催。大村愛知県知事「公開フォーラム」実施に意欲|MAGAZINE | 美術手帖

河村たかし名古屋市長が、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」について「会長代行の私に何の説明もなく設置し、人選も相談がなかった。暴力的だ」と大村秀章愛知県知事を批判トリエンナーレ検証委 河村市長「説明なく人選も相談なかった。暴力的だ」と大村知事批判 - 毎日新聞

8月17日(土)

午後3時、津田大介芸術監督が、ARTLOGUE主催のミーティング「ManiAミーティング&ミートアップ@愛知」にゲストとして登壇、「表現の不自由展・その後」の展示再開の条件についてコメント8/17 ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく | Peatix

企画展の再開について「ハードルは高い」との認識を示した。津田氏が公の場で話すのは展示中止を決めた今月3日以来、初めて。

津田大介氏、企画展再開「ハードル高い」「そもそも日本の社会に表現の自由はあったのか」 - 毎日新聞

企画展に絡み愛知県に脅迫メールを送った全ての人物の特定などが、再開の前提条件になるとの認識を示した。

脅迫メール送信者の特定を - ロイター

あいちトリエンナーレ実行委員会が、8月20日(火)以降の展示中止等の状況を発表。タニア・ブルゲラとハビエル・テジェスは展示室の閉鎖。ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボは展示内容の変更。ウーゴ・ロンディノーネは対応協議中8/20(火)以降、本来の状態で見られなくなる作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

8月18日(日)

午後7時、津田大介芸術監督と村山悟郎がDOMMUNE SETOUCHI Presents 瀬戸内国際芸術祭⇆あいちトリエンナーレ横断企画 「今、津田大介が考えていること」に登壇DOMMUNE PROGRAM INFORMATION 2019/08/18 (日) | DOMMUNE(ドミューン)

8月19日(月)休館日

横浜市の美術家が、Change.orgを通じて集めた署名キャンペーン · あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の作品撤去・中止をしないでください。 · Change.org26,665筆(8月16日午後5時まで)を愛知県に提出「不自由展」再開求める署名2万6千筆超 美術家が提出 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

河村たかし名古屋市長が、定例記者会見で「表現の不自由展・その後」についての質問に対してコメント

youtu.be

8月20日(火)

タニア・ブルゲラが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ピア・カミルが、音楽を停止し、幕を一部捲り上げ、ステートメントを掲出。

ジーナ・ホセ・ガリンドが、映像作品の上映を中止、撮影時に使用した小道具を散りばめる。

クラウディア・マルティネス・ガライが、インスタレーションの照明を落とし、映像作品の上映を中止、ステートメントを掲出。

ハビエル・テジェスが、展示室を閉鎖しステートメントを掲出。

ドラ・ガルシアが、ポスターの上に「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION」を掲出。

モニカ・メイヤーが、来場者から寄せられた回答を取り外し、破られた未記入のカードを床に散りばめ、ロープにステートメントを掲出し、作品名を《The Clothesline》から《沈黙の Clothesline》に変更。

《The Clothesline》は「表現の不自由展・その後」が再び開かれるまで、沈黙を続けます。今後、質問カードの回答が受け付けられることはなく、また、すでに集まっている回答は片付けられました。

『あいちトリエンナーレ2019』の一部であるこの展示は、テロの脅威によって閉ざされました。トリエンナーレの参加者として、人々が彼らの体験を共有し声を上げるための場所を開くアーティストとして、私は、作品が検閲されている仲間のそばにいます。そしてこの困難な状況に直面しているトリエンナーレで働く人々と連帯します。

「連帯を示すために」。展示室閉鎖、内容変更に見る「あいちトリエンナーレ」海外作家たちの態度表明|MAGAZINE | 美術手帖

レニエール・レイバ・ノボが、「表現の不自由展・その後」をめぐる騒動を伝える新聞各紙の紙面で絵画を覆い、黒いゴミ袋で彫刻の一部を覆い、ステートメントを掲出

ノボさんは今回の問題を「暴力的な検閲」と捉える。事務局に対し「本来は美しい物であるはずの作品が、検閲によりごみ扱いされた」と、ごみ袋で隠すよう申し出た。新聞を使って絵画を覆ったのは「作品が検閲で見られなくなった」という事実を作品の一部として表現したかったという。

作家、ごみ袋で彫刻覆う 不自由展問題、豊田に余波:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

【続報】本来の状態で見られなくなった作品について | ニュース | あいちトリエンナーレ2019

「表現の不自由展・その後」実行委員会が、大村秀章愛知県知事に対し、検証委員会設置の目的・内容についての連絡がなかったとして質問状を公開検証委員会に関する公開質問状 – 表現の不自由展・その後)(あいちトリエンナーレ:表現の不自由展 実行委、知事に公開質問状 あり方検証委に関し /愛知 - 毎日新聞

大村秀章愛知県知事が、同日付で参加アーティスト宛に書簡で混乱について謝罪。10月に「表現の自由に関する国際フォーラム」(仮称)を開催することを提案し、協力を求める不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル

8月21日(水)

朝日新聞が、津田大介芸術監督のインタビュー記事を掲載(インタビュー)不自由展中止、いま語る あいちトリエンナーレ芸術監督・津田大介さん:朝日新聞デジタル

8月22日(木)

津田大介芸術監督が、東京新聞朝刊に寄稿東京新聞:表現の不自由展中止 津田大介さん「回復の手だて全力で探る」:社会(TOKYO Web)

午後2時、문화연대がソウルのフランシスコ教育会館でシンポジウム「위협받는 예술, 위기의 민주주의」を開催。イム・ミヌク、「表現の不自由展・その後」出品作家のキム・ウンソン、「表現の不自由展・その後」実行委員会の岡本有佳、津田大介芸術監督らが登壇‘소녀상’ 전시 중단 아이치트리엔날레, 일본 작가도 ‘전시 중단’ 항의 동참 : 사회일반 : 사회 : 뉴스 : 한겨레)(“소녀상 막는 일본…민주주의 억압 당연시하면 독재로 귀결될 것” - 경향신문)(配布資料PDF:http://culturalaction.org/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190822_%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%92%E1%85%A7%E1%86%B8%E1%84%87%E1%85%A1%E1%86%AE%E1%84%82%E1%85%B3%E1%86%AB%E1%84%8B%E1%85%A8%E1%84%89%E1%85%AE%E1%86%AF%E1%84%8B%E1%85%B1%E1%84%80%E1%85%B5%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%86%E1%85%B5%E1%86%AB%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%AE%E1%84%8B%E1%85%B4%E1%84%90%E1%85%A9%E1%84%85%E1%85%A9%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AC%E1%84%8C%E1%85%A1%E1%84%85%E1%85%AD%E1%84%8C%E1%85%B5%E1%86%B8_%E1%84%86%E1%85%AE%E1%86%AB%E1%84%92%E1%85%AA%E1%84%8B%E1%85%A7%E1%86%AB%E1%84%83%E1%85%A2_%E1%84%89%E1%85%AE%E1%84%8C%E1%85%A5%E1%86%BC.pdf

午後8時半、毒山凡太朗が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「多賀宮」をオープン。オープニングトークにあいちトリエンナーレ2010、2013、2016アーキテクトの武藤隆大同大学教授を招くあいちトリエンナーレ参加作家・毒山凡太朗がアーティスト・ラン・スペース「多賀宮 TAGA-GU」を名古屋にオープン|MAGAZINE | 美術手帖

加藤翼、毒山凡太朗ら参加アーティスト有志が、四間道・円頓寺エリア内にアーティストランスペース「サナトリウム」をオープンすることを発表。

あいちトリエンナーレ2019は、一連の騒動によって、アーティストが、そして展覧会が政治的分断に巻き込まれている。私たちはまず、この傷を癒やさなければならない。私たちは分断のリスクをできる限り迂回し、冷静な態度による連帯の可能性を模索する。呼びかけ、橋渡しをし、情を喚起させる作品群を展示することによって、私たちはここに、なによりもまず連帯を促す姿勢を提示する。そして私たちは、あいちトリエンナーレの会期終了まで企画や作品を提案・募集する。賛同者が増すごとに展示内容は更新されていくだろう。

アーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト

午後6時半、『創』編集部らが、「緊急シンポ「表現の不自由展・その後」中止事件を考える」を文京区民センターで開催。「表現の不自由展・その後」出品作家の安世鴻、朝倉優子(マネキンフラッシュモブ)、大浦信行、中垣克久、「表現の不自由展・その後」実行委員会のアライ=ヒロユキ、小倉利丸らが登壇表現の不自由展「再開を」 出展者らが都内で抗議集会 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル)(「知る権利守って」。「表現の不自由展・その後」出品作家が語る|MAGAZINE | 美術手帖

8月23日(金)

田中功起が、9月3日からの展示の変更を表明不自由展中止、作家ら招き10月に討論会 県知事が表明 [「表現の不自由展」中止]:朝日新聞デジタル)(「あいちトリエンナーレ」の現状に抗議。田中功起が展示のフレームを再設定へ|MAGAZINE | 美術手帖

名古屋区検察庁が、8月7日に愛知芸術文化センターのエレベーター内で警察官に液体をかけたとして現行犯逮捕された愛知県半田市の会社員を、公務執行妨害罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が同日付で罰金20万円の略式命令を出す。会社員が、罰金を同日中に納付。

男性は23日に会見し、「まいたのは水。警察官をひるませるためで、かける意図はなかった」と釈明し、中止された企画展「表現の不自由展・その後」への抗議行動ではなかったと説明した。

トリエンナーレで警官に液体かけた男、罰金20万円 [表現の不自由展・その後]:朝日新聞デジタル

8月24日(土)

8月25日(日) 

*1:8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介監督の発言に基づいています。

*2:本公開討論の開催日は当初ART iTの記事に基づき8月11日としましたが、その後8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける村山悟郎の発言に基づき8月10日に訂正します。また津田大介監督の参加は確認できなかったため打ち消し線を付しました。

*3:津田大介芸術監督の当該ツイート、8月18日のDOMMUNE SETOUCHIにおける津田大介、村山悟郎の発言および8月22日の「サナトリウム」のステートメントに基づいています。

著作権保護期間が満了した所蔵作品の画像公開のライセンスについて

 

(20180904追記)PDで公開している事例をご教示いただきました。

 ありがとうございます!

togetter.com

 

 (20180905追記)古典籍をflickrで公開しているU-PARL(アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門)の事例をご教示いただきました。

U-PARL » 【報告】アジアンライブラリーカフェno.002 古典籍 on flickr!~漢籍・法帖を写真サイトでオープンしてみると~

www.jstage.jst.go.jp

こちらの報告書を読むと、論理的な正着はPDだがCCが現実的には有効な選択肢である、という現状(苦悩?)がよく分かります。

古典籍の資料画像にCCライセンスを付けるということは,存在しない著作権を部分的に放棄すると宣言することになるのである。

 もちろん,このことはすでに広く認識されており,その上でなお,多くの古典籍の資料画像にCCライセンスが付されている。デジタル資料の利用条件を示し,適正な利用を促すことのできる一般性のある表示方法が他にない現状では,現実的な選択であるように思われる。U-PARLがCCライセンス表示を選択したのもこの判断によるものである。

 

(20181128追記)愛知県美術館が早稲田システム開発のI.B.Museum SaaSを用いたコレクション検索を公開。PD作品は申請不要で自由に複製・再配布可。ただし「お願い」のかたちで所蔵者名、トリミング・改変の表記と、利用者側での第三者権利のチェックを求めています。

jmapps.ne.jp

 

サムネOKにしようね、という著作権法改正のお話

これは、第196回通常国会において平成30年5月18日に「著作権法の一部を改正する法律」が成立、同年5月25日に平成30年法律第30号として公布されました。本法律は、一部の規定を除いて、平成31年1月1日に施行される予定。

著作権法の一部を改正する法律(平成30年法律第30号)について | 文化庁

[2]作品の展示に伴う美術・写真の著作物の利用(第47条関係)
 技術進歩に伴う見直しとして,美術館等において,展示作品の解説や紹介を目的とする場合には,必要と認められる限度において,小冊子に加えて,タブレット端末等の電子機器へ掲載できること等を規定(第1項,第2項)しています。これにより,例えば,会場で貸出される電子機器を用いて,より作品の細部を拡大して制作手法を解説することや,展示方法の制約により観覧者が目視しづらい立体展示物の底面や背面の造形を解説すること等が権利者の許諾なく行えることとなるものと考えられます。
 また,同様に近年の情報通信技術の発展により,美術館等に行く際に,施設のウェブサイトやメールマガジン等で展示作品の情報を調べることが一般的になっていることを踏まえ,展示作品に関する情報を広く一般公衆に提供することを目的とする場合には,必要と認められる限度において当該作品に係る著作物のサムネイル画像(作品の小さな画像)をインターネットで公開できること等を規定(第3項)しています。

条文そのものは以下。

(美術の著作物等の展示に伴う複製)
第四十七条
3 原作品展示者及びこれに準ずる者として政令で定めるものは、展示著作物の所在に関する情報を公衆に提供するために必要と認められる限度において、当該展示著作物について複製し、又は公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行うことができる。ただし、当該展示著作物の種類及び用途並びに当該複製又は公衆送信の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

(20181106追記)サムネ画像の公開はあくまで「作品の展示に伴う」ケースに限定されるようです。

美術館・博物館の撮影可否パターン(なかのひと向け)

みんなだいすき美術館博物館の撮影可否問題について、館のなかのひと向けに整理。寄託とか屋外彫刻とか含めるといろいろあるのでアレですがひとまず参考程度に(ご利用は自己責任で)。
鑑賞者のみなさまは、撮影OKだからといってSNS掲載OKではない(むしろだめなケースが多い)のでご注意を!
なお私のスタンスは、公有財産をご利用いただくときはなるべく国民の権利を制限しないかたちで(制限するならきちんと理論武装を)、です。

所蔵品?借用品? 撮影どうする?(私的利用前提) 展示作品が著作権保護 許諾要否と理由付け
コレクション展 撮影NGにしたい 期間満了 所有者権限で不可
or
施設管理者権限で不可
コレクション展 撮影NGにしたい 期間内 所有者権限で不可
or
施設管理者権限で不可
コレクション展 撮影OK(SNS不可)にしたい 期間満了 許諾不要*1SNS不可の理由付けが難しい?
コレクション展 撮影OK(SNS不可)にしたい 期間内 許諾不要*2*3SNS著作権により不可
コレクション展 撮影OK(SNSもOK)にしたい 期間満了 許諾不要
コレクション展 撮影OK(SNSもOK)にしたい 期間内 著作権者の許諾
企画展 撮影NGにしたい 期間満了 施設管理者権限で不可
or
所有者が許諾しない
企画展 撮影NGにしたい 期間内 施設管理者権限で不可
or
所有者が許諾しない
企画展 撮影OK(SNS不可)にしたい 期間内 要借用先(所有者)の許諾*4SNS著作権により不可
企画展 撮影OK(SNSもOK)にしたい 期間内 要借用先(所有者)と著作権者の許諾
企画展 撮影OKにしたい 期間満了 要借用先(所有者)の許諾

*1:作品の安全に配慮しよう!

*2:公衆送信その他著作権法に触れる行為はだめよなどの注意掲示義務等、館の責任がどの程度求められるのかは不明。まあ相応の努力はすべきでしょう

*3:収蔵時に著作権者にも一言説明しておいたほうが揉めないかも

*4:開催前に著作権者にも一言説明しておいたほうが揉めないかも

美術館・博物館における著作権に関わるお仕事についてのメモ

日々の業務で引っかかる都度調べてはtwitterに疑問点を投げております(が、なかなか識者がサクっと解説してくださるということはありません)。備忘録代わりにまとめておきます。随時更新。

美術館内でのコレクションの撮影禁止根拠についてのお話

よく分からないままです。

(20180905追記)いわゆる「顔真卿自書建中告身帖事件」で示された所有権と著作権の分離でFA、とのご教示をいただきました。

裁判所 | 裁判例情報:検索結果詳細画面

博物館や美術館において、著作権が現存しない著作物の原作品の観覧や写真撮影について料金を徴収し、あるいは写真撮影をするのに許可を要するとしているのは、原作品の有体物の面に対する所有権に縁由するものと解すべきであるから、右の料金の徴収等の事実は、所有権が無体物の面を支配する権能までも含むものとする根拠とはなりえない。料金の徴収等の事実は、一見所有権者が無体物である著作物の複製等を許諾する権利を専有することを示しているかのようにみえるとしても、それは、所有権者が無体物である著作物を体現している有体物としての原作品を所有していることから生じる反射的効果にすぎないのである。若しも、所論のように原作品の所有権者はその所有権に基づいて著作物の複製等を許諾する権利をも慣行として有するとするならば、著作権法が著作物の保護期間を定めた意義は全く没却されてしまうことになるのであつて、仮に右のような慣行があるとしても、これを所論のように法的規範として是認することはできないものというべきである。

ありがとうございます!いいですね、所有権者が複製許諾権を持つかのような慣行は「法的規範として是認することはできない」と、極めて明快です。

(20180904追記)おすすめの知財法本をご教示いただきました。

美術館・博物館における著作権に関わるお仕事についてのメモ - 気だるげに逃げるだけ(回文)

著作権ではなく、入館の際にそういう契約をしたとみなされる(そう書いてあるので)話ですね・・・。田村先生の知的財産法(書籍)が多分一番近いことを書いてあると思います。珍しい構成の本なので、ご参考に。

2018/09/04 10:13

b.hatena.ne.jp

ありがとうございます!これかな。 

知的財産法 第5版

知的財産法 第5版

 

 

ほんで、たとえばコレクション展の撮影が原則可能な美術館(直接行って気づいたところを書いているだけなので網羅性は期待しないでください/細かい条件は館ごとに違うので確認してくださいね)。

よくあるご質問 | 京都国立近代美術館

Q: 作品の撮影(デジタルカメラ・携帯電話のカメラを含む)はできますか?

A: 館内の撮影については、下記のとおり展示場所により取り扱いが異なります。撮影不可の場所もございますが、ご了承くださいますようお願いいたします。

1) 1階展示ロビー及び4階コレクション・ギャラリーでは、フラッシュ、照明および三脚等の固定物はご遠慮ください。また、企画展等を実施している時は、撮影できません。

入館時のお願い | 富山県美術館

当館での撮影は、下記の場所において可能です。ただし、動画撮影、フラッシュ、三脚のご使用や自撮り棒のご使用はご遠慮いただいております。

2階のコレクション展示の収蔵作品(寄託作品以外)

3階のデザインコレクション、瀧口修造、シモン・ゴールドベルク作品

...

よくある質問 | ご利用案内 | 横浜美術館

Q10.館内での写真撮影はできますか

企画展示室での写真撮影はお断りしています。コレクション展示室・グランドギャラリーでは写真撮影はできますが、フラッシュの使用はご遠慮ください。 なお、企画展であっても撮影が可能な場合もありますので、詳しくは館内スタッフにおたずねください。

FAQ|国立西洋美術館

作品の模写・撮影(含デジタルカメラ)はできますか?

本格的な模写はできません。当館が所蔵する作品(常設展示作品)については、写真撮影は可能です。ただし、フラッシュ等の光を発するものや三脚等は使用できません。なお、混雑の状況等により、撮影を全面禁止にする場合もあります。また、展覧会等で他の美術館等から借用した作品の撮影は一切禁止しています。

よくある質問 | 東京国立近代美術館

Q: 作品の模写・撮影(含デジタルカメラ)はできますか?

A: ...所蔵作品展での写真撮影は可能ですが、フラッシュや三脚のご使用はご遠慮いただいております。 また、著作権保護等のため一部撮影をお断りしている作品もありますのでご了承ください(作品横に撮影禁止のマークを掲示しております)。撮影の際には、4階エレベーターホールに掲げた注意事項を事前によくご確認ください。 なお、企画展での撮影は、借用の際の契約上原則的に禁止されております。

 

(20181106追記)展示種別・著作権保護期間別の撮影可否パターンを一覧にまとめました。

 

サムネOKにしようね、という著作権法改正のお話

(20181106追記)長くなってきたので別エントリに移行しました。

 

著作権保護期間が満了した所蔵作品の画像公開のライセンスについて

(20181128追記)長くなってきたので別エントリに移行しました。

 

 

デジタル作品の機器・媒体が旧式化したときの新しいメディアへの複製

 まだ受けてないです(20180903現在)。

 

静岡県知事記者会見(2016/4/13)美術館・博物館の大学附置機関化部分書き起こし

この静岡県知事記者会見はウェブに上がっています(静岡県/ふじのくにネットテレビ/1ch 知事記者会見/知事記者会見_2016年04月13日)。

そのうち公式が書き起こしをここ(静岡県/記者会見【ようこそ知事室へ】)にアップするようですが、とりいそぎ該当部分(5:18-)だけ書き起こしてみました。

 美術館に働いている学芸員がおられます。またこれから博物館、今年開館いたしまして、すでに1万人の入場者を記録したということです。さらに間も無く世界文化遺産としてのセンターが開館し、そこで研究される学者も選定が終わっております。この方達は件の職員なのでしょうか、それとも研究者なのでしょうか。

 県の職員だそうです。戦略監がそう答えました。これはおかしいと思います。やはり全国から何百人という応募のなかから選ばれた、しかも選んでいる方々は日本のトップクラスの先生方です。芳賀徹先生だとか、安田喜憲先生だとか、あるいは遠山敦子さんだとかさらに高階秀爾先生だとか、そういう方達によって厳選された、しかも国際公募もしてるわけですね。ですからそうした方達を件の職員とするのはおかしいと思っております。ですから県立の大学の附置機関として美術館なり博物館なりを位置付けるべきではないかと。
 ちょうど京都大学に人文研があります。あるいは独立の博物館として国立民族学博物館というのがありますが、そうしたところで研究されている人は、普通の学部の先生でも何か格が高いとすらみられるところがございます。もちろん佐倉にございます歴史博物館もありますけれども。そうしたところの方々のタイトルといいますか肩書きは教授、准教授、そうしたことなんですね。ですから、研究者としての学問の自由というものを保障しなくちゃいけないと存じます。
 ただ、そういう美術館ないし博物館の研究者はですね、研究一本、あるいは展示に関わるお仕事をしてくださっているわけですけれども、教育の現場にやはりその知見を戻していく必要があると僕は思っております。したがって、学部の教育はともかくも、ある程度ですね、恒常的に大学院のゼミを持つなどをして、若い青年達を教育するということをあわせまして、研究と教育を両立させると。で、どちらかといえばその研究や、社会的な貢献を博物館・美術館を通してやるということでございまして、これから組織をですね、さしあたっては県立大学の附置機関というようなかたちでやっていきたいと。
 いますでに、かつて県の総合研究機構というのがございました。これは今グローバル地域研究センターということになっておりますが、これも県立大学の附置機関と、付属機関ということになっているわけですね。附属して設置される、附置機関ということでございますけれども。そうした位置付けをこれからしていって、せっかく選ばれた先生方を、なにかあの、課長級より以下だとか部長さんより以下だとか、学問を行政の下に置くような、そうしたことがあってはならないと。我々は学問文化に奉仕するという、そういう姿勢を持っておりますので、こうしたことをやっていきたいと思っております。